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とても私的な犯罪
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とても私的な犯罪の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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冒険小説や犯罪小説の古いものを読むと「この時代なら新しかったのだろうけど、今となっては刺激不足」と評され勝ちになるのは致し方ないことだと思います。 ところがこの小説は、随分昔に読んだときに既に「手に汗握る」要素は薄く、冒険といっても何となく牧歌的な緩さを感じるものだったのです。 それではつまらなかったか、というとそうではなく--まあ「女性向けのライトな冒険」とも言えなくないのですが--登場人物もインドという舞台背景も魅力的で、伏線とその回収も、ロマンス部分もそつがなく、かなり楽しい作品でした。 これでもか、というような刺激を求めるのでなければ、今でも十分読めると思います。 まあ今さらこの作品が復刊されることはまずないと思いますが...古書や図書館で費用をかけずに読めるならばぜひお試しを、といったところでしょうか。 なお、翻訳者の小泉喜美子さんはこの作品の完成前に亡くなっており、山本やよいさんが残りを翻訳しあとがきも書かれています。 誤訳が多いとして翻訳者としては専ら悪評のほうを聞く小泉さんですが、ヒロインの生き生きとした造形をうまく日本語に訳出した功績については、山本さんのあとがきの言に全面的に賛成です。 | ||||
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