とても私的な犯罪
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駐印英国官僚殺人事件を追う、本国保安調査官の活躍を描いたミステリ。 当初、強盗殺人と思われた英国高等弁務官事務所代表の殺害が、彼の裏の顔が判明するに従って混迷を極めるという展開である。 事件そのものより、英国の影響を多く残すインドの習俗に興味を惹かれる。といっても1985年の作品であるから、真実をどこまで伝えているか判然としないのだが。 被害者は、犯罪に手を染めて富を溜め込んでいた!という物的証拠から、真実を探るため主人公はチベット山岳地帯へと乗り込んでいく。 インドの暗黒街からの脅迫を受けながらも、奮闘の主人公。美しき女学生を相棒に事件の真相に迫る…と、結末に向かうはずが、えっ! エスピオナージュ風味かと思いきや、タイトルでネタバレしてるじゃない。前半の退屈さが、ハラハラの追走シーンで(主人公が追われる側)、やや盛り上がったら…うーん。 CWA賞。 | ||||
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冒険小説や犯罪小説の古いものを読むと「この時代なら新しかったのだろうけど、今となっては刺激不足」と評され勝ちになるのは致し方ないことだと思います。 ところがこの小説は、随分昔に読んだときに既に「手に汗握る」要素は薄く、冒険といっても何となく牧歌的な緩さを感じるものだったのです。 それではつまらなかったか、というとそうではなく--まあ「女性向けのライトな冒険」とも言えなくないのですが--登場人物もインドという舞台背景も魅力的で、伏線とその回収も、ロマンス部分もそつがなく、かなり楽しい作品でした。 これでもか、というような刺激を求めるのでなければ、今でも十分読めると思います。 まあ今さらこの作品が復刊されることはまずないと思いますが...古書や図書館で費用をかけずに読めるならばぜひお試しを、といったところでしょうか。 なお、翻訳者の小泉喜美子さんはこの作品の完成前に亡くなっており、山本やよいさんが残りを翻訳しあとがきも書かれています。 誤訳が多いとして翻訳者としては専ら悪評のほうを聞く小泉さんですが、ヒロインの生き生きとした造形をうまく日本語に訳出した功績については、山本さんのあとがきの言に全面的に賛成です。 | ||||
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