10番打者
評判
10番打者の評価:
5.00/5点 レビュー 1件。 - ランク
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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最初に読んだのは、確か、高校生の頃。プロ野球の歴史をなまじ知ったころだった。
著者の佐野洋氏のことは、このとき知ったのだが、当時親交のあった共産党の人に赤旗か何かを読ませてもらった時、佐野氏がしばしば登場されていたので、ああ、この人か、と思っていた。
それにしても、不思議な作品である。
史実にはべったり合わせているのだが、そこで起こったことの裏側でうごめく物語ということで、冷静に考えてみれば、それはもちろんフィクションだということであるのだが、読んでいるうちに、まさか、こんなことが起こっていたのか・・・と、錯覚してしまうほどのリアリティー。
もちろん、30年ぶりに読んでみれば、そこはそれだと割り切って読むこともできるが、それでも、あの『錯覚』が、蘇ってくるみたいだ。
当時よりはプロ野球史だけでなく、周辺の事情等についても知っていることは増えていると思うので、そんな「錯覚」はおこりえないだろうと思ったが、逆に、知ったがゆえに、その『錯覚』感が増幅するような要素さえも、この作品にはある。
今や、当時よりプロ野球ファンの目も肥えてきたように思うが、そんな人たちにぜひ、改めて読んでほしいと思う。
~作者の政治信条とか、そういうのはもちろん話は別である。