ーー決して解かれえぬ謎と共に炎に包まれ、この世から消え去った「大樹館」。

十八、終わる夏。

旧校舎で見たのは、宇宙服を着た死体だった 「僕らの青春は奪われたんだ!」二◯二三年七月、緊急事態宣言も明け日常を取り戻しつつあった僕らは、受験勉強が本格化する前の思い出づくりとして深夜の旧校舎に忍び込んだ。

要するに。デスゲームなんて始まる前に解決しちまえばいいんだよ。

うだるような真夏日、ひとりの女性が駅のホームに飛び込んだ。そこに、なぜか母親を名乗る二人の女性が現れる。

けじめをつけた私は、前よりもずっと強かった。

世界一さいかわなアイドルになるための舞台裏がここに! アイドル・斎川唯は悩んでいた。

ほろ苦くも瑞々しい、科学と、恋と、ミステリー。 思うに〈青春〉というのは、よくできた推理小説のようなものだ。