その死体には黒々と蟻が群れていた。縁結び信仰の京都濡れ髪明神で発見された画商の絞殺体。

京都駅で保護された女の子は記憶を喪っていた!彼女は毎晩、25時13分に殺されるという悪夢にうなされていた。

京都地裁の裁判官・松宮亜紀子は、写真週刊誌やストーカー傍聴人に追われる美貌の持ち主。

赤かぶ検事の相棒・行天燎子警部補が殺人事件の容疑者に!明治時代に惨殺された呉服商夫妻の怨念が、今甦った。

赤かぶ検事は富士山麓・朝霧高原で首と胴体が切り離された死体を発見。

若い女性の変死体が発見され、捜査に奔走する赤かぶ検事や行天燎子警部補。

娘・洋子が結婚。音川音次郎警部補は、男手一つで育てた娘を複雑な心境で送り出した。

京都地検宇治支部の検事・風巻やよいは、自分の元恋人が刺殺された事件の公判を担当。

資産家の未亡人が自宅で殺された。逃亡する犯人を目撃した家政婦の証言から、外車セールスマンの浦上が逮捕された。

天橋立近くの伊根湾。高台にある「海吼荘」の焼け跡から、男性の生首三つと、美貌の女主人の焼死体が発見された。

山口地検の赤かぶ検事・柊茂は痩せて頼りなげな男である。しかし赤かぶ検事に不可能はない。

西条は京都市内の織物会社に勤める平凡なサラリーマンであったが、ある日、雪深い山中に猟に出かけ、過って人を撃ち殺してしまう。

保険金殺人の容疑者、寺田春夫は警察の厳しい追及に一度は犯行を自供するが、公判段階で自白をひるがえし、犯行を全面否認する…。

奇妙な小箱を手に、老弁護士猪狩文助のもとへ瓜実顔の美女が現れた。

弁護士の菊間武郎の息子が誘拐された。

古都のホテルで挙式直後の新郎が殺害された。そもそも怪しげな披露宴であった。

京都の夏の伝統行事、大文字五山の送り火―。

向こうのビルの屋上から人間が落ちていく!高級ホテルの回転式レストランで食事をしていた四人の男女は、その光景に息を呑んだ。

妻は美人女優、夫は会社社長という恵まれた夫婦が、互いの殺人計画を練っていた。

検事・風巻やよいが再び京都地検宇治支部へ着任、その直後、残酷な暴行殺人事件が起きた。

「わけは赤かぶに聞け」首切り死体の傍らの一筆に、赤かぶ検事は驚愕した。

その美貌と境遇から“現代の楊貴妃”と呼ばれた和漢薬老舗の内妻が、楊貴妃伝説の残る寺院で死んでいた。

二十億円もの大金を横領し、服役中だった矢部亨が脱走した。外に待たせた仲間の車で逃げるという計画的な手口だった。

「大変だ。あれは芝居ではにやぁでよぉ!」京都先斗町名物の鴨川をどり。

早朝、宇治橋の川原で首を切断された男性の死体とその傍らに出刃包丁を持って立ち尽くす女性が発見された。

京都洛中三条通の洋館で、美貌のカリスマ相場師が殺された。自宅寝室で喉を刺されて死んでいるのを、夫が発見したのだ。

信州松本から京都地検に転勤になった赤かぶ検事は哲学の道を夫婦で散策中に変死体を発見した。

京都・清滝トンネル内で幼稚園児の送迎車が消失!この奇怪な誘拐事件の現場には、赤かぶ検事の息子・柊正雄判事補が居合わせていた。

松本市内のホテルのパーティに招待された赤かぶ検事とかみさん・春子は、地元の名士に囲まれておろおろするばかり。

法廷に立つや、ヨレヨレ爺さんから熱闘弁護士に大変身する猪狩文助の痛快事件簿。

京都五条大橋で女性を轢き殺した久世山朝子は、「幽霊が牙を剥き、私を襲ってきたのでアクセルを踏んだ。

「京都に着いたら、落葉神社に行け」。

春待ち遠しい京都で首吊り事件発生!老舗呉服屋「沢宗」の元常務・浜野修吉は、五千万円着服の発覚を苦に自殺したのか?…だが、暗号めいた検眼表(!?)のメモが遺留されているなど、状況には不審な点が多い。

高校教師・香奈江は、担任の生徒・恒夫との結婚を密告され懲戒免職となる。続いて、恒夫が惨殺され、彼女は夫殺しの容疑者に。

際立った美貌、歯に衣着せぬ発言―女裁判官・松宮亜紀子の赴くところ、マスコミの姿は絶えない。