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香りシールはお食事のあとで
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■香りシールはお食事のあとで
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発行日:2013年07月19日
出版社:瀬川久志
ページ数:30P
【あらすじ】
湯河原ののあるホテルで毒物中毒による殺人事件が起きた。事件現場は当ホテル一階の男性用トイレの中。若い男性が青酸カリの仕掛けられたグラスで癲癇の薬を飲んで死亡した。彼は同行した「シール研究会」のメンバーだった。
夏警部は現場へ急行、ホテルの一階を封鎖させた。研究会は夕方から会議室で研究会を始め、そのあと会食を別室で行った。被害者の山並は午後七時を少し回ったころに「トイレに行く」と言って部屋を出て、そのまま帰ってこなかった。その後研究会の幹事役の万代が探したところ、トイレでうつぶせになって倒れていたのだ。首筋に「M」の絵文字のシールが貼られていた。夏は全員を部屋に待機させ一人ずつ事情聴取を行って言いった。
まず配ぜん係の中国人アイリンが、配ぜん室でミントの香りがしたと証言。事実会議室には香りシールが、研究材料として持ち込まれていた。七人のメンバーのうち女性二人が殺された山並と関係があり、女性関係のトラブルから山並に毒物が盛られたとの推理に傾く。コップに毒が塗られたのが配ぜん室、被害者は配ぜん室でコップを借り、トイレで癲癇のカプセル状の薬を飲んで死んだ。配ぜん室に残されたミントの香りは、山並の元恋人の佐鳴祥子の愛用のシールから漏れたものと考えられた。被害者の山並は、佐鳴を捨てて同じ研究会のメンバーの仲村に乗り換えていたのだった。佐鳴には山並を殺す動機がある。しかも佐鳴のバックの隅から微量の青酸カリの粉が見つかった。物的証拠にはゆるぎないものがあった。
しかし、この証拠に作為を感じた夏警部は、別の推理に傾いていった。それは明らかに、配ぜん室で青酸を盛る、山並がトイレで薬を飲む、という推理の完全に裏をかいた犯人のトリックだった。
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