虎落笛
- 時代小説 (435)
- 照降町自身番書役日誌シリーズ (5)
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照降町自身番シリーズの3冊目。照降町の木戸を挟む自身番と木戸番を中心に、市井の人々の暮らし、人の弱さ、強さ、儚さを描いている。シリーズ名となっている自身番書役の喜三次は、元は武士で父の仇討ちのために親友を斬り、遣り切れなさに武士を捨て、江戸に出て人の世話で自身番の書役に納まり、町人として暮らしを立てている。物語は、この喜三次の周りで起きた(犯罪とは限らない)事件や喜三次自身のことを綴っている。 特徴は人物がよく描けていること。江戸庶民の心の襞、苦しさ、切なさ、愛らしさといったことが巧みに描かれていて、読後にしっとりした思いに包まれる。人物描写も奇を衒うこともなく、実在しそうな存在感がある。著者の観察眼の鋭さと下調べの努力の賜物と思われる。 連作短編集なので1冊目から順を追って読むのがよろしい。ことにこの3冊目ぐらいになると、レギュラーメンバーも固まって、落ち着きが見られ、味わい深さを感じる。濫作時代小説とは一線を画す出来である。 | ||||
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