変な地図
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変な地図の総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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面白かったです! | ||||
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| (a) 雨穴さんによる「変な」シリーズの「地図」バージョンの本です。 (b) この本は、過去の「沖上喜見子の手記」が冒頭や各章の始めなど要所に配され、謎めいた雰囲気の中、現在の物語が進行します。 (c) 私は「変な家」の2冊を読んだ後に、本書を読んだのですが、この2作に比べ本書は物語がサクサク進んでいる印象で、主人公の名探偵?ぶりが鮮やかです。また、オカルト的な要素が少なめで読みやすいです。図やイラストがたくさん掲載されていることも読みやすさを増しており、好感が持てます。 (d) 読み始めるとたちまち惹きこまれ、どんどん読み進めてしまう本であり、雨穴さんの筆力に感嘆します。そして、読み終えてみると、物語全体がきれいな構成になっていることに気づきます。さすがと思います。 (e) 私個人的としては、沖上喜見子や「女将」の行動の動機がやや弱い感じがして、読み終えてからもう一度、拾い読みするほどでしたので☆1つ減じて☆4つにさせていただきますが、それでも読書の愉しみを感じる魅力的な本であり、お薦めしたい本と思います。 | ||||
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| おもしろいです。何度も読み返して楽しんでいます。 | ||||
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| 「変な家」「変な家2」「変な絵」とシリーズは全て読んだ。 本作に関してもそうだが、シリーズ全てに関して「企画の大勝利」と言う印象を強く受けた。 普段小説を読んでいると、ストーリー自体は当然として登場人物を如何に魅力的に描けるかどうかが重要だと感じる。 そう言う意味では、シリーズの安楽椅子探偵役で有る栗原。 自分にはこの栗原に全く魅力を感じなかった。その洞察力が何に起因しているのかがわからない。雨穴が相談すると、たちどころに正解を導き出す。でも、「何故(それが出来るのか)?」が無いので、魅力を感じないのだ。 本書は、その栗原が主人公。しかも大学時代の就職直前の話しとあって、「成る程、ヤング・シャーロック的な話なのだな。若かりし頃の栗原が謎の真相を導き出す。若さゆえ間違いも有るだろうけど、現在の栗原の冴えの片鱗は伺えるのかも知れない」と思った。 然しながら、“ヤング栗原” が活躍する本作でも、洞察力の源はわからなかった。 さて企画の大勝利と言う話だが、この一連のシリーズのレビューを見ると、あるワードが良く出て来るのに気づく。 それは、「普段本を読まない」と言うワード。 「普段本を読まない自分が、楽しく読めた」 「(絵がふんだんに挟まれているので)普段本を読まない人でも楽しめる(と思う)」 と言ったレビューを沢山見掛ける。 例えば変な家で言うと、変な家の間取りがポイントになる。普通の本だと巻頭に間取り図が書かれているだけなので、「ほら、この部分」と間取りを見ながらの会話が有ると、イチイチ巻頭の間取りを見に行かなくてはならなくなる。 ところが、変な家では会話会話の合間に話題となっている間取りの拡大図を挟むので、イチイチ巻頭に戻らなくても良いのだ。 同様に本書でも現在居る場所だとか、話題になっている場所と現在地の位置関係、変な地図の話題となっている部分など、そこかしこに絵が挟まっているので文章から状況を類推しないでも一目瞭然に状況がわかる。 この頭の中で個々人が類推しながら、想像しながら読むと言うのが活字本の魅力だと思うのだが、どうやら本を読むのが嫌いな人は、この想像や類推する事が重荷になっているようだ。 企画の勝利と言うのは、絵を挟む事によって想像力を働かせ無くても読み進めるサポートをしている点。これによって読書嫌いの人にも本書を手に取るチャンスを与えている。 一方、企画ありきと言うプレハブ的な手法による仕上げなので、余り血が通っているとは言い難い。先に書いた栗原の魅力の無さと言うのもその一つ。 そして企画ありきなので、大本になる部分で疑問を感じてしまう。それは一連のシリーズ全てで感じた事だが、本作でもあらゆる部分で根本的におかしいと感じてしまう。 一つは鉄道会社社長の事故。 この社長は地縁も血縁も無い。なら、社長は普通社員では無いので、だいそれた事をしなくてもオーナーで有る会長(イコール圧倒的株主)が、緊急動議で社長を解任させれば良いだけの話し。 つまり止むに止まれず社長を!と言うのなら理解出来るのだが、自分に造反するなら解任して “はいさよなら” でおしまい。 村の存在も「山ありき」の為、おかしな部分が多過ぎる。ぽつんと一軒家レベルの人里離れた山奥ならまだしも、鉄道の通る海岸沿いの集落で世間から隔離された集落など有り得ない。 それが軍需工場の輸送と言う目的ならなおさら。工場勤務の人の輸送もそうだし、近くを人が通り過ぎる。 そもそも官が黙っていないだろう。徴税と言う意味でもそうだし、徴兵と言う意味でもそう。 男尊女卑の習慣が色濃かった集落と言うのは理解できるが、いくら何でも集落から一歩も外界に出られないと言うのも鉄道が通る様な場所での設定としては無理が有る。 こう言った部分は雑だなと感じた。 | ||||
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| 男尊女卑の残る昔の日本をベースに考えられた、異世界転生モノと思って読めば色々受け入れられる。 現実にあったことのように書かれているが、現実的ではない設定を寛容に受け入れることが大事。 | ||||
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| . 2015年7月のある朝、R県の矢比津鉄道社長・大里幸助は目を覚ますと、自分がトンネル内の線路で寝ていたことに気づく。ほどなくして一番列車がトンネル内に向かってくる。このままでは轢き殺されてしまうと焦った大里は、トンネル内の非常口へ向かうが、なぜかドアが開かない――。 一方、大学生の栗原文宣は、母方の祖母に関して意外な事実を知らされる。亡くなった祖母は実は自死であり、正体不明の古地図を握りしめていたというのだ。その古地図には、7体の妖怪が描かれていた。いったい何を意味する地図なのか? そして祖母の自死の理由は? 謎を探るため、栗原は旅に出る……。 -------------- ホラーテイストのミステリー『変な家』、『変な家2』、『変な絵』と続いた『変な』シリーズの第4弾です。いやぁ今回も堪能しました。 覆面作家・雨穴(うけつ)氏の小説の魅力は、まずなんといってもその禍々しさにあります。怨霊や怪物が出てくるわけではありません。種も仕掛けもある純然たるミステリーなのですが、おどろおどろしく、夜ひとりで読むのは少々憚れるところがあります。今回も、〝変な地図〟に描かれる妖怪は日本的な百鬼夜行図を思わせるもので、背筋が寒くなります。 雨穴ミステリーのふたつめの魅力は、巧妙なトリックが縦横に張り巡らされ、そのひとつひとつを鋭敏な推理で読み解いていく過程にあります。今回の主人公である大学生・栗原の推理も冴え渡ります。二十歳そこそこの青年にそこまでの技量があるのか、と思わないでもありませんが、幼くして母を亡くしてどこか内向きのこの若者にはそうした方向に才能が伸びた可能性もあるのかもしれないと思わないでもありません。そして「知りたい気持ちは、止められない」(401頁)という言葉が清々しく胸を打ちます。 そして雨穴作品の第三の魅力といえるのが、事件に関与した個人や家族の秘めたる哀しい物語が開示されていく点にあります。前作『変な絵』のレビューでもわたしは、「大勢の人の死を引き寄せたその人物は決して許されるべきではないとはいえ、それでも生い立ちの不幸を思うと、わずかながらの同情を禁じえません」と書きました。今回もこれと同じ感慨を抱きました。物語は単なる怪異事件に終わりません。壮大な怪事件の影に、地域社会の風習によって虐げられた人々の哀しみがあることが浮かび上がってくるのです。肯んずることのできない社会制度の闇に作者がNoをつきつける作品として読者に迫ってきました。 シリーズ第5弾はいつ読めるのでしょうか。 . | ||||
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