黙契 交代寄合伊那衆異聞
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
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評判
黙契 交代寄合伊那衆異聞の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 - ランク
黙契 交代寄合伊那衆異聞の総合評価:
5.00/10点 レビュー 2件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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まさに天下がひっくり返るような世の中で、その時代の先端とも言える長崎で活躍する藤之助が、玲奈という時代を超えた女性と繰り広げる活劇は実におもしろい。
前巻では、とうとう禁を破って上海に行くことになるなど、まさに破天荒そのもので、その短い上海渡航から帰った二人がまたまた長崎で巻き起こす事件が、いつも通りスピーディに進む。。。
と、こうしてばくっとまとめてみたが、正直本巻のできには余り感心しなかった。
歴史的な背景、時代の描写が書誌事項的に述べられる部分が相当あり、これがまるで単なるうんちく本のようで、物語の流れと微妙に浮いている。
まさかページ数を稼ぐよう亡いとはあるまいが、せっかくの物語のスピーディーな進行がそがれる。いや、実はスピードは減じられないだけに、本編の物語はそれ以上に早く進むような感じで、要するに余りに展開がはしょられすぎ、の感がある。
独特の魅力であるはずの、剣劇シーンも、ますます描写が抽象、絵画的で、刀による戦いの臨場感が余りにも希薄と思える。
もちろん余りにリアルでもつまらないし、そのようなまるで舞を表現するような剣劇シーンが新鮮な感じであったが、それも過ぎると、「結局主人公は死なないのね」としらける気分がなくもない。
藤之助と玲奈という魅力ある人物が、これからまさに本編を迎える幕末の激動の中でどうなっていくのか。それを見たくって、同時に出版された次巻も手に取るものの、量産めいたこの頃の作出ぶりに、若干危惧する気持ちがある。