悲痛の殺意
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| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点5.00pt | ||||||||
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急遽決めた奥只見への温泉旅行、それが悲劇の幕開けだった。 ホテルのロビーで見かけた彼女、それは2度と会いたくない因縁の女性だった。何か裏のある彼女、他人から恨みを買いそうな怪しげな雰囲気、嫌な予感が確信へと変わっていったときに不思議なことが起きた。スキーバスが転落事故を起こし多数の死傷者が発生、その中には死者として彼女も含まれていた。死因は絞殺だった。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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| まずアマゾンでの「あらすじ」を訂正したい。 「多美子は銃殺されていたのだ。」は「多美子は絞殺されていたのだ。」が正しい。 銃が殺害方法として登場する作品であるか否かは、トリックや作品舞台の設定や趣き、登場人物の個性にも関係してくるので、正確な「あらすじ」に訂正されるべきである。 またこの作品には誤植(とすぐに分かる箇所)が多く、建物名の記述でさえ不統一な箇所が散見される。 出版社出身の中町信の作品には、校正とかゲラ刷りなどの用語がよく出てくるだけに、誤字脱字の箇所にくると、作者の苦笑が見えるようで微笑ましい。 だが陶器に喩えると、それら「不完全」で「無骨」で「いびつ」な世界観こそ中町信の味なのだと思う。 冗長……もっとはっきり言えば、まだるっこく感じる箇所も確かに多い。 そのため氏の文章で情景や空間、地理、位置関係を想起するのはやや困難ではあったが、述叙述リックが待ち受けているので、斜め読みは禁物である。 「この部分の文章、新本格ムーヴメントの作家だったら、もっと滑らかで合理的に書くのだろうか」などと思いながらも、ようやく読了。 プロローグとエピローグが繋がった。 ストーリー自体を「ノックスの十戒」に照らせばアンフェアとの批判もあるだろうが、氏の敬愛するクリスティの名作へのオマージュ・挑戦ととらえれなくもない。 「いぶし銀」の作品を一行一行おろそかにせず読んだが、 1.中編を無理して長編にしたように、冗長な中弛みや繰り返しが中盤から後半にかけて目立った点 2.煩雑な登場人物の一覧が付されていない点 3.「道化役」が登場しないために陰鬱な読後感が残った点 4.小説で描かれる設定舞台(場所)の魅力が薄いこと 以上4点から星マイナス1とした。 | ||||
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| 中町信の初期の代表作のひとつで、その推理が成立するのかどうかを巡って佐野洋の『推理日記』に取り上げられたりもした『奥只見温泉郷殺人事件』が、ようやく復刊された。 『田沢湖殺人事件』『十和田湖殺人事件』『榛名湖殺人事件』『阿寒湖殺人事件』も復刊が待たれる。 しかし、これらは、言わば「湖シリーズ」だったから、下手な改題などせずに復刊されてほしいものだ。 | ||||
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