魔軍跳梁 赤江瀑アラベスク2
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初版刊行(参考)
種別
長編
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評判
魔軍跳梁 赤江瀑アラベスク2の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 - ランク
魔軍跳梁 赤江瀑アラベスク2の総合評価:
10.00/10点 レビュー 2件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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わたしは、十年ほど前に赤江瀑の作品のあれやこれや、それこそ憑かれるようにして読んでいったものですが、この作品集でも、読むほどに、著者の描き出す世界に、その日本語が織りなす文章の旨味に酔いしれ、溺れていきました。
前期や中期の名作群の豪奢な、燦爛(さんらん)たる艶(あで)やかさ、美しさの代わりに、一種水墨画の枯淡(こたん)の境地に分け入ってゆく、幽玄の調べに触れるが如き短篇が多かった。いや、堪能させられました。
収録作品は、以下のとおり。
参考までに、当該作品の初出収録本と刊行年を挙げておきます。
◆「花曝れ首(はなされこうべ)」(『熱帯雨林の客』1976年)
◆「宵宮(よみや)の変」(『霧ホテル』1997年)
◆「月迷宮」(『月迷宮』1993年)
◆「徒しが原(あだしがはら)」(『弄月記(ろうげつき)』1997年)
◆「玉の緒(お)よ」(『狐の剃刀(かみそり)』2007年)
◆「春喪祭(しゅんそうさい)」(『春喪祭』1978年)
◆「階段の下の暗がり」(『月迷宮』1993年)
◆「月曜日の朝やってくる」(『野ざらし百鬼行』1977年)
◆「悪魔好き」(『野ざらし百鬼行』1977年)
◆「魔(ま)」(『弄月記』1997年)
◆「緑青忌(ろくしょうき)」(『狐の剃刀』2007年)
◆「隠れ川」(『夢跡(むせき) 京都小説集 其の弐(そのに)』1992年)
◆「闇の渡り」(『霧ホテル』1997年)
◆「海婆(うみんば)たち」(『月迷宮』1993年)
◆「雀色(すずめいろ)どきの蛇(じゃ)」(『日ぐらし御霊門(ごりょうもん)』2003年)
◆「坂」(『弄月記』1997年)
◆「八雲(やくも)が殺した」(『八雲が殺した』1984年)
収録短篇は以上ですが、ほかに、エッセイを14編、収めています。
「筆の文句」「水の世界」「踊れ、と彼が言ったような」「月夜の晩にピエロどの」「あやかしの鼓への辞」「首塚の酒」「世阿弥(ぜあみ)の屏風」「鳥辺野(とりべの)のこと」「花前の京で」「火と水と草花の儀礼」「熊が出る夢」「夏日徒然(なつびつれづれ)」「引出しの中」「春を探す」
上記エッセイはすべて、赤江瀑『オルフェの水鏡 赤江瀑エッセイ鈔(しょう)』(文藝春秋 1988年)に収められています。
また、余計なお世話ながら、赤江瀑の短篇の名作をあれこれ読んでみたいという方には、まず、2007年に刊行された光文社文庫本の三冊、『花夜叉殺し(はなやしゃごろし) 赤江瀑短編傑作選 幻想編』『禽獣(きんじゅう)の門 赤江瀑短編傑作選 情念編』『灯籠爛死行(とうろうらんしこう) 赤江瀑短編傑作選 恐怖編』を、お薦めします。