スパイダー

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種別
長編
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あらすじ

2002年09月01日 スパイダー (ハヤカワepi文庫)

カナダで療養を終え20年ぶりにロンドンに戻った私に忌わしい事件の記憶が甦る。私が12歳の時、身勝手な父はパブで知り合った娼婦ヒルダと共謀し、優しい母を殺したのだ。ヒルダは厚かましくも母の服や化粧をまとい家に住みついた。罪悪感のかけらもない二人に激しい殺意を抱いた私は計画通りヒルダを殺した。だが、混濁した記憶を辿るうち、恐ろしいことに“事実”が揺らぎはじめる…人間の心に潜む狂気を抉り出す衝撃作。(「BOOK」データベースより)

評判

スパイダーの評価:

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スパイダーの総合評価:

9.00/10点 レビュー 2件。

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No.2
(4pt)

狂気ゆえに信頼できる語り手。

気違いの綴る手記形式だからこそ、否認したがる不都合な事実も垣間見え、安心して委ねられる構造。
スパイダー (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: スパイダー (ハヤカワepi文庫)より
4151200223
No.1
(5pt)

クローネンバーグ監督の映画化原作の異色ミステリー

カンヌ映画祭に出品されたD.クローネンバーグ監督の『スパイダー』(原題)の原作、ガブリエル・バーンなどが出演していたようです。
「私」が12歳のとき、父の愛人の娼婦が父親と共謀して優しい母親を殺害し、家に住み着いた。服をはじめ母の持ち物を勝手に身につけるその女に対し激しい殺意を抱いた「私」は計画的にその女を殺す...。しかしどうやら「私」は精神を病んでいるらしく、「私」が語るような殺人が実際に起こったのかどうか次第に不明確になっていく。
このような一人称の語り手によって物語を進行させるミステリー上の技巧を「信頼できない語り手」による叙述トリックというのだそうですが、本書はこの「信頼できない語り手」が自ら封印した記憶と過去を蘇えらせようとする物語で、この意味は非常にミステリー的です。しかし精神的に不安定な語り手による結末はあくまでもぼんやりしたままで、果たしてそれが「真実」であったのかどうか読者を最後まで「?」のままに放置します。
映画は2003年公開予定ということらしいので、クローネンバーグ監督がこの素材をどのように料理したか楽しみです。
スパイダー (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: スパイダー (ハヤカワepi文庫)より
4151200223

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