(短編集)
幻想展覧会―ニュー・ゴシック短篇集(2)
- サイコ・スリラー (29)
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カヴァー写真はボブ・カルロス・クラークの“Violin in Carmona”。 「幻想展覧会1」にある風間賢二氏による訳者解説の続きとして、「ニュ−・ゴシック=ポストモダン・ゴシックとは何か 2」の中で次の二つのテーマに関して説明されている。ご参考まで紹介します。 「3 ポストモダン・ゴシック」 “ポストモダン・ゴシックとは物語の超自然的驚異の有無のいかんに関わらず、 断片、非結合性、合わせ鏡的構造、迷宮化、囲い込み、テキストの孤児性、イリュージョニズム、差異の消滅 といったゴシック的感性がテキストの存在論的状態になっている作品を指す”とし、“それが目指していることは、現実の相対性、曖昧性を開示することであり、近代合理主義が作り出した確固とした現実のイメージを突き崩し、読者に多層性の現実に目を見開かせることであるとしている。 「4 「幻想展覧会」について」 「幻想展覧会1」と「〃2」は、アメリカ版「THE NEW GOTHIC(1991)」(ブラッドフォード・モロー、パトリック・マグラア編)を編纂しなおしたもので、「THE NEW GOTHIC(1991)」の成立過程、その元となったアメリカの文芸誌「コンジャンクションズ」について、さらにこの邦訳版の構成について説明されている。 “リテラリー・ホラーの愛好家にとって、ニュー・ゴシックの優れたショーケースである”としている。 ご参考までに好きな順に作者と作品名、若干の感想をご紹介します。 ・アンジェラ・カ−タ−:「影の商人」 ゴシックというべきかマジック・リアリズムというべきか。ある映画研究者を主人公とした虚と実、現実と非現実が入れ子細工のように語られていく。 ・ピ−タ−・ストラウブ:「天国」 ベトナム戦争の死体処理班の話。その描かれ方は生々しく、その場所は当然天国ではない。 ・ジョイス・キャロル・オ−ツ:「そろそろいっしょに暮らさんかい」 不眠症の孫娘に対する不眠症のおばあちゃんの愛が優しくてせつない。 ・ロバ−ト・ク−ヴァ−:「お妃の死」 白雪姫後日譚? われわれの日常はは多分、ただ無意味で滑稽な役回りを自画自賛しながら演じているだけである。 その他、掲載順に作者と作品名を。 ・マ−ティン・エイミス:「焔の湖での自己洞察」 ・スコット・ブラッドフィ−ルド:「彼女のあやまち」 ・ブラッドフォ−ド・モロ−:「ナディ−ヤへの道」 ・ポ−ル・ウエスト:「バンコ−と黒いバナナ」 ・キャシ−・アッカ−:「J」 ・ウィリアム・ヴォルマン:「失われた物語たちの墓」 | ||||
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