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幻想展覧会―ニュー・ゴシック短篇集(1)



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初公開日(参考)1992年06月
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幻想展覧会―ニュー・ゴシック短篇集〈1〉

1992年06月01日 幻想展覧会―ニュー・ゴシック短篇集〈1〉

19世紀に華々しく開花したゴシック小説。その死と恐怖に満ちた暗黒の世界は、われわれ現代人の心の中にも巣くっている。本書は現代作家によるゴシック小説を甦らせようという試みであり、新たな世紀末を飾るに相応しい異色のアンソロジーである。呪われた画家の生涯を描いた幻想譚「展覧会のカタログ」(スティーヴン・ミルハウザー)、プラスチックに覆われた奇妙な街の世界「ニュートン」(ジャネット・ウィンターソン)、平和な日常生活へのグロテスクなファルス「オヴァンドー」(ジャマイカ・キンケイド)、ポオを思わせる不気味な死の物語「におい」(パトリック・マグラア)他、短篇全9篇を収録。(「BOOK」データベースより)




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No.1:
(5pt)

ゴシック的感性に基づく9話の短編

カバー写真はカルロス・クラークの“The Dream Keeper”。
 
 作者あるいは訳者により、ゴシック的表現に若干の出来不出来があるような気はする。好きな順に作者と作品名、若干の感想をご紹介します。
・スティーヴン・ミルハウザー:「展覧会のカタログ」
  想像上の画家によって書かれた架空の絵のカタログ。勝手にありもしない絵をイメージし、勝手にその解説をするという設定が可笑しい。
不穏な絵の題名が不穏な先行きを暗示し、一作目の「舞踏会のあとの美女」から最後の「自画像」に至るまで深く酷薄なのだが、その解説がすぐれたものであるのかそうではないのかは、全てが謎に包まれている。
・ジャネット・ウィンターソン:「ニュートン」
  ニュートンは町の名前。どこの国なのかもわからない、何もかもがプラスチックでできているような町。なまで生きているのは多分わたしだけ。
・リン・ティルマン:「死者たちの夏」
  生々しい夢が描写される。夢はあくまでも夢で現実にはならないのに、夢の中の彼女は、もしかしてわたしなの?
・ジャマイカ・キンケイド:「オヴァンドー」
  平凡な日常の中に、ある日ドアのノックの音とともに「オヴァンドー」がやってくる。圧倒的な支離滅裂さによってわたしは疲れ果てていく。
・ヤニック・マーフィー:「魚を飼う女」
  気の荒いジャック・デンプシーという熱帯魚を飼っている女。誰かとの関係性の中で確実な生を生きているのかどうかはわからない。
・エマ・テナント:「硬い砂浜」
  金曜日の午後六時から日曜日の午後六時まで。ゴシックというよりもサスペンス風。
・ジョン・ホークス:「レグルスとマクシムス」
  せっかくの修道院が舞台なのだが、地下の納骨堂が見当たらない。
・ジャニス・ギャロウェイ:「ブラッド―血」
  抜歯した後の止まらない血に関する詳細すぎる描写。ゴシックというよりホラー? 
・パトリック・マグラア:「におい」
  編者の一人マグラア作。題名は何やら魅力的な雰囲気を感じるが、ストーリー展開がやや強引で若干深みに欠ける。

 「序文」として編者のブラッドフォード・モロ&パトリック・マグラアによるゴシック小説の歴史・特徴が解説され、その芸術的衝動が現代の英米小説に生き続けているという仮説の下に、このアンソロジーを編纂したとしている。
 
 訳者の一人である風間賢二氏による「ニュー・ゴシック=ポストモダン・ゴシックとは何か」の中で、「1.ゴシックロマンスの歴史」と「2.ゴシック・ロマンスにおける<分身>の主題」について説明されている。
 
 本書の構成、編者、“ニュー・ゴシック”についての解説は「幻想展覧会'U」の訳者解説の中で同じ風間賢二氏により解説されている。
幻想展覧会―ニュー・ゴシック短篇集〈1〉Amazon書評・レビュー:幻想展覧会―ニュー・ゴシック短篇集〈1〉より
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