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(短編集)

青玉の笛



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青玉の笛の評価: 3.00/5点 レビュー 2件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(3pt)

表紙がハードと文庫では違っていますね

この「京都市井図絵」の第二巻(?、どうも著者のシリーズものはどういうわけかこの順番が明記されていないケースが多い)、第一巻の「柊屋」の話が発展して行くものと思い手にしたのですが、実際はまったく関連のない短編の集積です。どの短編もタイトルが凝っていてストーリーだけにとらわれるてしまうのはもったいないのですが。どの作品もひとひねりした展開が特徴です。最初を飾る「因果な茶杓」はなかなかしゃれた展開を持つ小品です。「青玉の笛」がわかりにくいのは御愛嬌ですか?この第二巻も第一巻の核でもあった美術品がストリーの背景をなしているのですが、どの美術品にも最後は意外な顛末を著者は用意しています。
青玉の笛: 京都市井図絵 (光文社文庫 さ 16-28 光文社時代小説文庫)Amazon書評・レビュー:青玉の笛: 京都市井図絵 (光文社文庫 さ 16-28 光文社時代小説文庫)より
433477279X
No.1:
(3pt)

暗い話が多いが、深い味わいがある

お紀勢を嫁にするのは、佐七か?彦次郎か?だが、彦次郎は忽然と姿を消し、お紀勢は佐七に嫁いだ。ある日、息子の修平が人攫いに攫われたのだが・・・。表題作「青玉の笛」を含む6編を収録。

どの話も、その時代に生きる人々の暮らしが生き生きと描かれている。
表題作「青玉の笛」では、佐七と彦次郎の間に起こったできごとやお紀勢の取った行動に、読んでいてどちらも救われない気持ちになった。いちばん哀れなのは、修平ではないだろうか?
6編の中では「四年目の壺」がいちばん印象に残った。芳助とお清、紆余曲折はあったけれどこれから幸せに暮らしていくに違いない。わずかでも希望の光が見えるような終わり方の話に、ほっとさせられた。
いつの時代も、まじめに倹しく生きていくのが一番だ。だがそれは、決して楽な生き方ではない。むしろつらいことかもしれない。そんな中でけなげに生きる人たち・・・。明るい話ではなかった。むしろ、読んでいて暗い気持ちになる話の方が多かった。けれど、深い味わいのある作品だと思う。
青玉の笛 京都市井図絵Amazon書評・レビュー:青玉の笛 京都市井図絵より
4334929370

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