烏に単は似合わない
評判
烏に単は似合わないの評価:
3.04/5点 レビュー 297件。 C ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全54件 41〜54 3/3ページ
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烏に単は似合わないの評価:
3.04/5点 レビュー 297件。 C ランク
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あらすじや人物相関図を見て、雰囲気が自分の好みにジャストミート!
しかし、この雰囲気で松本清張賞とはいかに?
更に、作者は最年少受賞者とか。最近流行りの話題性で釣ろうとしてくるやつか、と半分疑いながらの購入でした。
ファンタジー小説の様相で、一体どんなミステリーを展開してくれるのだろうか・・・ワクワク。
結果→半分疑いの余地を残しておいた私が正解でした。
期待しなかったら、まぁこんなものか、程度の感慨です。
ただ、本当のミステリ好きの方々にしてみれば肩透かしもいいところでしょう。
続きを買う気にはまずなりません。
文章は洗練されていて綺麗です。情景や人物、建物に小物・・・こちらが無理に想像力を働かせるまでもなく、読み進めれば勝手に浮かび上がります。
特に衣装についての描写は際立って美しい。よく調べてあるな、と思います。作者の読書量がものを言っているところではないかと。
全体的に日本の平安時代を土台にした作りで、タイトルにも「単」とあるように、襲の色目など季節ごとの衣装に気を遣ってあるところがなんとも平安文学を想起させる風雅な作品でした・・・と、ここでやめときゃ良かった。
私のような「みすてりぃ?ちんぷんかんぷんだぜ。とにかく美しいものを読ませろ」という読者にとってみれば、(そしてそうでない他の多くの読者にとってみても恐らく、)この作品をミステリーにする必要は全くなかったと言ってよいでしょう。
逆に、なぜ作者はこの設定で敢えてミステリーを書こうと思ったのか。私にはそちらの方が不思議です。
ちょっとオトボケで、でもどこまでも純粋なお嬢様が、運命的に再会した初恋を紆余曲折の末に実らせる、そんなアリガチなハッピーエンドで良かったじゃない。アリガチだからこそ愛される筋書き、それじゃ駄目だったの?この作者の筆力ならむしろ、読者を大いに満足させる形でそれが出来たはずなのに・・・。
期待を裏切られてガッカリ、というよりは、良さが分かるだけ残念に思ってしまう。
少なくとも私はそうでした。
予想外の迷探偵が現れてからの土石流は皆様が既に書かれていらっしゃる通りです。
種明かしが(?)がなされて思ったのは、「アクロイド狙ったのかな」と。
しかし、その展開だけだとただの何番煎じにしかなりませんよね。
作者的には狂気めいたところを出して読者をゾッとさせたかったのでしょうが、どうにも不完全燃焼で終わっています。
そして、こういった作法で重要になってくる伏線が全くと言ってよいほど張られていません。これでは読者が納得しないのも当然です。
名だたる作家陣がこの「トリック」について何も思わなかったはずがありませんが、まあ、その辺の裏事情には見て見ぬふりをするばかり。
一読者として、これは推理小説としては読めないな、と。
願わくば、次にこの作家さんと出会うのが、純粋なファンタジー小説でありますように。