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終末の海 Mysterious Ark
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終末の海 Mysterious Arkの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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ステレオタイプのキャラクターばかりで、少々物足りなさを感じましたが、話の運びはうまいと思います!月へ行けたのかどうかが気になりますね | ||||
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表紙の感じからてっきり漫画だと勘違いして購入してみたら小説でした(汗)。主人公は12歳の少年なので、一応はジュブナイルということになるのでしょうか。けれど、大人が読んでもまったく遜色ないと思います。思わぬめっけものでした。 世界の防衛システムの連鎖反応で核ミサイルが次々と発射され、世界は無政府状態となり、生態系は放射能に汚染され死んでしまった、そんな近未来の地球が舞台です。月面都市にはまだ人類が生きている、そこへ至るには南太平洋上に浮かぶ基地フロート・ナインに到達し、軌道エレベータを使って上昇、そこからシャトルで脱出しなくてはなりません。水産加工業の会社に勤務していた社員とその家族たちは食料品などをかき集めて、フロート・ナインめざして船に乗り込みますが、大荒れの海で船は座礁、生き残った人々は乏しい食料で細々と生きている・・・という設定です。 空は分厚い雲に覆われ、常に吹雪が吹きすさんでいる厳寒の地球。雷が鳴り響き、稲妻が光り、海は真っ黒になって死んでしまった、そして大気には放射能が。ふと、北欧神話のサーガとエッダの風景を思い出しました。そんな世界の終わりに、大海原を渡って豪華客船がやってくる・・・この光景、世界観が圧倒的です。そして、もう限界だった人々は、その大きな船に助けてもらおうと一部の大人たちが小船に乗って向かいますが、乗船したはずなのに、彼らは誰も帰って来ません。残った人々はその謎を解明するために豪華客船に乗り込むのですが、中には誰もいなくて・・・というストーリー。これは読まずにはいられませんでした(笑)。 その真相は・・・敵が少し意外だったというか、思っていたよりスケール小さかったかも・・。設定が壮大だったため、なんというか神的な何かや、もっと大きな哲学的とも言えるものをどこかで期待してしまったのでしょう。それでもなかなかの作品でした。映画化したらおもしろい作品になるのではと思いました。 | ||||
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中学生の頃、眉村卓さん、光瀬龍さんの小説を読みあさっていたことを思い出させてくれた作品です。 自分と同年代あるいは少し上の高校生が主人公の物語を、中坊の自分がワクワクドキドキしながら読んだことや、当時の学校の図書館の雰囲気まで思い出します。 この作品も、登場人物が等身大に描かれているので、読む側も素直にワクワクドキドキできるのでしょう。 特に、CGばやりの昨今のSF映画にあきた方にぜひお勧めしたい作品です。 | ||||
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大人たちが消えた後、ほとんど子供たちだけで生き抜いていた。 今ある物をうまく利用し、食べ物を分けあって。 がんばる男の子を描きたかったという作者の思いが伝わってくる。 豪華客船で人が消えるのはなぜか?なぜ誰もいないのか?その真相には意外性があった。 だが、内容、描写ともに小学生、中学生の子供向けのような感じがした。 起こっている出来事だけが淡々と描かれていて、深みが感じれらない。 登場人物の描写をもう少していねいに描いてほしかった。 そうすれば彼らの苦悩や悲しみがもっと伝わってきて、作品全体に幅が出てくると思うのだが。 | ||||
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~別なレビュアも語っていますが、これを読むと「漂流教室」というコミックを思い出してしまいます。この小説を読んで、「漂流教室」を最初に読んだときの興奮を覚えました。「漂流教室」を読んだ世代、そのようなコミックに慣れ親しんだ世代こそ、この小説の面白さが理解できるのかもしれません。 筆者があとがきで書いている通り、この小説はSFでも、ミステリ~~でも、ホラーでもなく、ただ、「頑張る男の子」が描かれているだけです。頑張ることしかできない子供が、不器用ながらも頑張り続ける姿、そのリアルを追求して書いただけの作品です。その少年が物語の最後に何を思って吼えたのか、すごい考えさせられました。 新人賞受賞佳作の作品だけあり、たくさんの小説を読みなれている方には「拙い」と思う箇所がいく~~つか登場することだと思います。バラバラになりそうな物語を最後にうまくSFにまとめたようで、後半がちょっと苦しいかもしれません。しかし、足りない部分をイマジネーションでカバーするには十分な文章が詰め込まれています。難解な表現はほとんどありません。頭の中でしっかりこの小説の世界を想像してもらいたいです。 だから安易にコミック化、映像化させ~~、この作品の共通認識を作り出してほしくない。久しぶりにそう思えた小説です。そういう部分では、コミック文化やゲーム文化にどっぷり浸かっている子供たちにも読んでもらいたい作品です。~ | ||||
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・核戦争後の終末世界 ・「エイリアン」型の密室スリラー ・●●●●の反乱テーマ ・やや定型の少年少女小説 ある意味ありきたりお約束の要素の羅列。 キャラクター描写も薄い。主人公以外はあまり印象に残りません。 (主人公にしてもエンジニアの卵という設定のおかげという気が) 構成も上述の要素の継ぎ接ぎに終始してどっちつかずの中途半端。 後半の展開はかなり荒く、ハショった感が否めません。 そして、怪異のオチの弱さここはもう少し捻って欲しかった。 とはいえ、随所に光る表現力の素晴らしさは捨てがたいです。 嵐の吹き荒ぶ終末の海の情景。その中を行くオンボロ船。 絶望の嵐の中、幻のようにあらわれる巨船「ティターニア」。 そうした巨大な情景を支えている、個々の描写の的確さ。 かくいう私も、読中、すっかり物語世界に引き込まれてしまいました。 故に惜しいなあと感じてしまう作品でもあります。 関係ないけど、対決シーンでメルヴィルの『白鯨』を連想しました。 もうちょっと書き込んでくれたらなあ~。 | ||||
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面白かったです。ちゃんと面白かったんですけど、 読み始めてすぐ、古い!と、思いました。 古い少年向けSF漫画という感じ。 楳図かずおさんの「漂流教室」を連想しました。 主人公は、エンジニアの息子である、12歳の圭太です。 機械に詳しく、船内の機械の整備や修理を一手に引き受けています。 この小説は、ひたすら彼が頑張る物語です。 リーダーは大人の里美さんですし、年長者は他にいるのですが、 エンジニアは圭太1人なのです。 だから圭太は、他の子供達が遊んでいる時も、不平を言っている時も、 ケンカをしている時も、歯を食いしばってひたすら働きます。 最初から最後まで、「圭太、がんばれ」の一言につきました。 もうちょっと長い小説にして欲しかったなあと思っています。 そうすれば、圭太以外の人たちの性格や、それぞれの過去や、 それぞれの思惑を、もっときちんと描けたと思う。 2年間も極限状態を共にしてきた人間関係の諸々が表れてきて、 読み応え倍増だったんじゃないかな?私はそれが読みたかったです。 (少しね。そんな暗そうなものは、たくさんは読みたくないから) そんなわけで、ストーリーは途中から「古いSF」を少し抜け出して、 かなり面白く、読後感も良かったんだけど、 「古い少年漫画」っぽさからは抜け出せてなかったなあ。残念!。 それは、スピード感があって読みやすいという長所でもあるけど、 この本に関してはやっぱりちょっとした短所かな。 美阿を美少女にして、里美さんをセクシー路線の美女にして、 小・中学生男子向けに文庫で出したら、受けるかもしれない。 もちろんこのままでも、男の子達に人気が出ると思います。 | ||||
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