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ねじれた奴



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ねじれた奴の評価: 3.50/5点 レビュー 4件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(4pt)

パズラー作家になったスピレイン

もともとスピレインは謎解き作家の資質充分だ。逆に行動派探偵小説作家としては、本拠地ニューヨークの景観や人いきれなどがあまり表現されず、マイクの心象のフィルターを通した情景だけが通り過ぎる淡白さがあった。
 この作品は後の欠点を覆い隠し、先の謎解きを前面に出して成功した(商業的にはしていない?)秀作だ。
 しかし私はこの訳者が嫌いだ。登場人物がみなB級映画の斜に構えたステレオタイプの悪党みたいな話し方をするからだ。
 最近ロングセラー作品の改訳がはやりだが、これなどもさっさと改訳してもらいたい。
ねじれた奴 (ハヤカワ・ミステリ文庫 26-8)Amazon書評・レビュー:ねじれた奴 (ハヤカワ・ミステリ文庫 26-8)より
4150714584
No.3:
(2pt)

SFですね、こりゃ

マイク・ハマー・シリーズ第9作。

 科学者の子供を誘拐した疑いをかけられた旧友を救うべく、ハマーが立ち上がる。
 難なく、その誘拐事件は簡単にケリがついたと思われたのだが…。

 もちろん、今回も事件に巻き込まれるきっかけとなる旧友は殺される。
 「裁くのは俺だ」と同じパターンが使いまわされている。人によっては、この展開に鼻につき、嫌になるかも。

 しかし、犯人の正体には驚きだが、この設定はハードボイルドというよりは、SFですね、こりゃ。
ねじれた奴 (ハヤカワ・ミステリ文庫 26-8)Amazon書評・レビュー:ねじれた奴 (ハヤカワ・ミステリ文庫 26-8)より
4150714584
No.2:
(4pt)

ミッキー・スピレイン、一世一代の本格ミステリの傑作

ミッキー・スピレインが放つ衝撃作。スピレインの作品と言えば、女と金と暴力の洪水の中をマイク・ハマーが暴れまくると言う単純明快なハードボイルドが誰しも思い浮かぶ。その痛快さのためにアメリカでは一時、超人気作家になったが長続きはしなかった。日本での人気も今一つだ。

本作もいつもの展開で、また通俗ハードボイルドかよ、と思っていると最後に衝撃を受ける。意外な結末が待っているのだ。そこに来て、初めて題名の意味が分かると言う心憎さ。

ミッキー・スピレインが贈る、一世一代の本格ミステリの傑作。
ねじれた奴 (ハヤカワ・ミステリ文庫 26-8)Amazon書評・レビュー:ねじれた奴 (ハヤカワ・ミステリ文庫 26-8)より
4150714584
No.1:
(4pt)

シリーズ中でもっとも工夫を凝らされた一冊

マイク・ハマーのシリーズ九作目。
誘拐の嫌疑を受けた知人を助けるために、田舎町まで出かけたマイク・ハマー。作中で自身が「誘拐事件ははじめてで・・」と語るように、今までのシリーズ作とは少し様子の違った出だし。かと思ったら、誘拐された子供は簡単に助け出され、犯人は捕まらないながらもあっさりと誘拐事件は片付いてしまう。知人の疑いも晴れ、一見落着に見えたが、今度は科学者である誘拐された子供の父親が殺されてしまう。どうやら子供におこなっていた実験、人工的に天才を作り出す方法に関係があり、子供が誘拐された原因もこれらしい。
そんな方法のあるなしは別として、天才とはいえまだ14歳の子供の涙を見たハマーは、犯人を探し出すことを約束する。
タフガイ探偵と天才ながら純真な子供、という取り合わせがおかしい。二人が次第に信頼関係と友情を築き上げていくのを読んでいると、事件なんかそっちのけで応援したくなる。ただ、マイク・ハマーはこんな男じゃなかったような…、という気もしますが、歳月を重ねて少しはカドがとれたんでしょう、ハマーも。
シリーズ中でもっとも工夫を凝らされた構成で読み応え十分。薄々は気付いていても、犯人の正体が明かされる場面、犯人が動機を淡々と語っていく場面にはうならされました。
本拠地ニューヨークを離れての事件ということで、ヴェルダがまるで登場しないのが、残念というば残念かな。
ねじれた奴 (ハヤカワ・ミステリ文庫 26-8)Amazon書評・レビュー:ねじれた奴 (ハヤカワ・ミステリ文庫 26-8)より
4150714584

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