分譲マンションの水道の蛇口から異臭とともに人の髪の毛が……、つづいて受水槽内に若い女性の腐乱死体が発見された。

豪華な病棟、超デラックスな医療設備…。

誕生日祝いに、外科医大月光太郎夫人・芽芽のもとに北海道から送られてきた雪だるま。

受験生がガス自殺を図った。その査定を担当した保険会社の岩佐は何者かに殺されあげく家は放火された。

結婚披露宴の席上、こともあろうに新郎が変死した。そして次々と新郎の一族が変死してゆく。

真部浩一は密かに思いを寄せている多治見夕顔らと、高校の先輩・柳木重吾の軽井沢の別荘に出かけた。

見知らぬ三人の男女が軽井沢でゴルフを楽しみ、その夜、同じペンションに泊まった。

ハワイ旅行で夫が怪死した長女の美土里。暴風雨の夜、密かに想いを寄せていた神奈川県警の真部と結ばれた三女の不二子。

被害者の言い残した「テン」の謎?デート中に殺人事件に出会した新聞記者の犯人捜しが始まる。

「彼女…ぼくと一緒に死にたいなんて…そんなことまで言いだしました」修学旅行先で、高校生の男女が心中する!?二階堂日美子が、姉のように尊敬している女性の一人息子から打ち明けられた、G・Fとの危険な関係!悪い予感を抱きつつ、日美子は奈良、京都へ…。

鎌倉のマンション火災で、女流新人作家・円谷れい子の他殺死体が発見された。

乱れ咲く桜の花が血潮の色に見えたのは、この惨事を予兆していたからなのか――。信州高遠で起きた密室殺人事件。

兵庫県警の二階堂警視と同僚の夢野桂香は、二人の殺人容疑者を追って、東京・お台場公園へ向かった。

鎌倉に住む二階堂日美子のもとに、タロット占いを習いに来ていた高校生・北条亜矢の母親が失踪した。

二階堂日美子はタロットカード占いの名手である。最近たて続けにかつての同級生から占いを頼まれた。

日美子は、友人の宮地芳乃が鎌倉の屋敷内に開店した中華料理店「流鏑馬」に招かれる。ところが芳乃は夫・義則の急病で留守。

『方丈記』は、鴨長明が将軍・実朝にあてた密書だった!?―横浜郊南大の宇賀神助教授は、『方丈記』の謎について触れた一通の手紙を残して失踪する。

タロット日美子の親友・榊原裕子の伯母・静が、行方不明になった。ゴルフ会員権販売に絡むトラブルが原因か。

東京・大田区の平松外科医院の院長夫人が失踪、その後を追って院長の平松医師が、カルテに謎の言葉を残し行方不明になった。

箱根に隠棲する師・大貫朋斎から、日美子に呼び出しがかかった。夫と娘を同時に殺された近藤昌未の相談にのれという。

“たぬき”の異名をもつ悪徳不動産会社社長の家が放火され、近くの電柱には「たぬきに天ちゅう」と書かれた貼り紙があった。

関東新聞の記者・渡辺公一は、取材で訪れたテーマパークで毒を塗ったボールを何者かにぶつけられ意識不明に陥る。

大日本住宅の開発技術部長・西崎良二は、黒部アルペンスキー行で、娘・真貴子の目前で突然姿を消した。

十七年前の悪夢再現。

山陽タロット研究会の招きで姫路を訪れた二階堂日美子。

二階堂日美子は、高校時代の友人、菱田実那子から深刻な相談を受ける。

愛する棋士のために「最高位」戦で完全犯罪を仕組む女性の殺人手記。絶妙のトリックを駆使した“手記”の作者松原良英。

息子浩一の失踪から４年、捜索の旅を続ける元神奈川県警警視長真部宏・八重子夫妻は、神戸大震災の瓦礫の中で、同じく浩一を捜す女性と出会った。

友人の誘いで会津若松を訪れた二階堂日美子。そこで彼女は、地元の山林王・内山一族を襲う殺人事件に遭遇する。

旅行会社の辣腕営業マン姉小路公夫の愛人が旅行先のホテルで何者かに瀕死の重傷を負わされた。

北海道のハメット大学日本校に入学した従弟の柏木太陽に誘われ、タロット探偵日美子は、友人四人と札幌へ飛んだ。