法の悲劇
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初版刊行(参考)
種別
長編
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評判
法の悲劇の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 - ランク
法の悲劇の総合評価:
9.33/10点 レビュー 3件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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本書はヘアーの代表作といってもよいかもしれない。同じくイギリスの作家H・R・F・キーティングはミステリ名作100選のうちに数え、P・D・ジェイムズはテレビ番組で「実にエレガントに、美しく書かれている」と絶賛した作品だ。
特徴的なのは冒頭から殺害されそうな人物はわかっているのに、物語も終盤にさしかかった331ページまで殺人事件が起きない、というところか。つまり、「だれがやったのか?」より「いつ、するか?」に興味の重点がおかれている。殺害の被害者となる人物は社会的地位はあり癖も多く、敵も多い。事件が起こるまでの6分の5は、イギリス特有の巡回裁判という制度や法慣習の叙述、法曹界の社交生活の描写にまじえて、脅迫状や毒入りのチョコレートなど最後の殺害への伏線が張られ、犯罪への期待が高まり、雰囲気がもりあげられていく。殺害が行われた後も、最後の数ページで読者の意表をつく。こんな構成は思ってもみなかった。