忘れ貝
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この作家さんにしては珍しい、現代をモチーフにした作品で、 テーマは「癒し」と言っていいと思う。 私自身は「癒し」という言葉が好きではない。 正確に言うと、今、世間で氾濫している「癒し」の使い方がいやなのだ。 カワイイものやキレイなものを見たり聞いたりするだけで癒されるはずなんかない。 それは一時的に慰められているだけで、しばらくすればまた痛みは戻ってくるのだから。 しかし、この小説では、「癒し」について真っ向から取り組んでいる。 「癒し」とは、自力で得なければならない「力」であって、 その後押しになるものが、環境であったり、家族であったり、他人であったりする。 「癒し」としてそれらが作用するかどうかは、本人がどう立ち上がって、 その場から一歩を踏み出すかにかかっている。 内容については触れられないが(できるだけ予備知識なしで読んでほしいと思った)、 喪失感から立ち直れない人には、ひとつのきっかけを与えてくれる本だと思う。 この小説のラスト、勉とその友人たちに後押しさせるように歩を進めた美奈子の姿が、 自分自身の立ち直りのイメージとも重なる。 また、そんな風に一歩を踏み出せたらいいと思った。 こんな小説を書いてくれてありがとうございます。 | ||||
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