砲台島
- 死神 (120)
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太平洋戦争末期の和歌山が舞台。 ”砲台島”という紀州沖の要塞で起きた殺人事件を巡る少年警察官と謎の憲兵中尉のミステリー。 ・・・と物語の主軸を二行に納めてみました。 そして、主軸以外の要素を一つご紹介します。 主人公の少年警察官の青春小説とも言える趣きもあり、私は主人公に感情移入しつつ読み進めましたが、襲いかかる戦争の非常さ、救われることのない物語に打ちのめされました。 とはいえ、決して読後感の悪い作品ではありません。 いい意味でモヤモヤしています。 | ||||
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すさまじい物語だった。 戦時下の憲兵と警察の力関係のことなど、よく知らずに読んだ。 ラスト80ページは「凄惨」のひとことだ。 事件の背景を追えば追うほど、戦時下の日本のありようが読み手に迫ってくる。 謎を追うことを楽しむミステリとは勝手が違う。重いものが胸に渦巻く。 どんなに読み進めても、憲兵・渡里中尉の恐ろしさが和らぐことはなかった。 反して、最初は威張り散らして見えた憲兵たちの人間らしさが、徐々にじんわり沁みていった。 主人公の巡査・弘之は、18歳とは思えない冷静さだった。 命が軽んじられていた時代、赤紙が来れば特攻要員として召集されてしまう。 あと4日で召集というせっぱつまった命だった。 だから、ここまで冷静に、なおかつ大胆になれたのか。 一巡査が、大胆に憲兵にズバズバと切り込んでいくその様、 ある種、ハリウッド映画のようだと思った。 地方という特色のせいもあろう。そう解釈したい。 読み終えて、ざわざわしたものが残った。いろいろな読み方ができるだろう。 食べる手立てをなくした人たちが取った行動について。 毎日、未曾有の命が爆撃で失われている中、 殺された憲兵数人の足取りを追う弘之の捜査について…。 | ||||
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