白魔
評判
白魔の評価:
5.00/5点 レビュー 2件。 - ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1〜2 1/1ページ
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白魔の評価:
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脳手術に依り、人閒に認知出來ぬ存在を知覚出來る樣に成った美少女メリーは何かを見、その恐怖に耐えかねて人格崩壊を起こす。
時が経ち、身寄りのない少女ヘレンは成長するに従い森の中で人ならざる何かと交流を持つ一方、様々な男たちを己の魅力の虜にして行くが・・・。
海神たるノデンスの大神と云いラヴクラフトに影響を与えた作品。
人と人ならざる者の混血児の恐怖(直接的描写はないが、今日であればベッドシーンも含めてエロティックな場面が有るだろう)を描いたホラーだが、脳手術に依り異次元を覗ける樣にするなどSF的で作者がかなり科学を意識しているのが判る。サイエンスホラーにしてカントリーホラー。
●「内奥の光」
或る医者の妻が死ぬが、死んだ彼女の脳は人閒の脳ではなくなっていた。
本作も「パンの大神」同樣にサイエンスホラーの一種でマッドサイエンティストものだが、「パンの大神」に見られたカントリーホラーの要素はない。死体の脳をどうやって人と異質な脳と判別出來るのかが不明。
又、医術に依り人ならざる者に変貌させられた元女性が、どの樣な存在に変化していたのかも不明。
●「輝く金字塔」
神話や伝説に囁かれる「こびと」とは何なのか。今も古代ケルトから続く何かが息づく田舎の恐怖を描いた科学的要素皆無の純然たるカントリーホラー。その一方で蒙昧として実態が明らかでない前の二作と韋って恐怖の実態が姿を見せている。
ちなみに新紀元社から翻訳が出ている「エイボンの書」に収録されているリン・カーターの作品に本作を現代風にしたものが在る。
●「白魔」
本作もカントリーホラーだが少女を語り手としているせいか、何処か暗いファンタジーめいた印象が有る。こちらは実態が姿を見せまくるが恐怖の対象ではあっても巷に流布している樣な、ファンタジーな情景を伴って描かれており、本作が傑作として読まれている背景には、そうした取っつき易さが有ったのではないだろうか。
●「生活の欠片」
作者自身の体験が一郶元に成っているのではないかと想わせる程、生活感溢れる一般文藝だが、若干サイコな人物が唐突に話に乱入して來る辺りが、この作者ならでは。