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緑のマント



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緑のマントの評価: 4.00/5点 レビュー 2件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(4pt)

古き良きスパイ小説の名作

ジョン・バカンの傑作である『三十九階段』の続編となる長編小説であり、
中近東の回教徒たちが反イギリス武力蜂起を企てており、その陰謀を探る為、
主人公のリチャード・ハネイたちが、3つの暗号を手掛かりにドイツ占領下の
トルコに潜入する、というストーリー。

トルコの他にポルトガル、オランダ等のヨーロッパ諸国も舞台となっており、
前作よりも大幅にスケールアップしている他、主人公がスパイ団に追われる
側だった前作に対して、本作は自らスパイとなって偽名・変装を駆使しており、
前作よりも"スパイ小説"の名に相応しい内容です。また、第一次大戦中の作品
ということもあり、当時の反連合国(ドイツ等)を敵視した描写となっており、
プロパガンダ要素が色濃く出ています。

一部、主人公が突然一喜一憂する不自然な描写や、暗号解読・ピンチに陥った
際等の若干ご都合主義的な描写は散見するものの、エキゾチックな情景が頭に
浮かんできそうなトルコ潜伏時の場面、筆者自身が第一次大戦中、新聞特派員
であった経験が活かされた表現も垣間見えたり等、全編通してリアリズムに
富んだ描写により、ぐいぐいと引き込まれます。

作家以外にも多彩な経歴をもつ筆者ならではの豊かな経験・知識が滲み出て
おり、1世紀近く前に発表されたにも関わらず、今も尚色褪せることのない
大人も楽しめる"痛快スパイ小説"の古典的名作です。
緑のマント (世界ロマン文庫)Amazon書評・レビュー:緑のマント (世界ロマン文庫)より
4480208119
No.1:
(4pt)

古き良きスパイ小説の名作

ジョン・バカンの傑作である『三十九階段』の続編となる長編小説であり、
中近東の回教徒たちが反イギリス武力蜂起を企てており、その陰謀を探る為、
主人公のリチャード・ハネイたちが、3つの暗号を手掛かりにドイツ占領下の
トルコに潜入する、というストーリー。

トルコの他にポルトガル、オランダ等のヨーロッパ諸国も舞台となっており、
前作よりも大幅にスケールアップしている他、主人公がスパイ団に追われる
側だった前作に対して、本作は自らスパイとなって偽名・変装を駆使しており、
前作よりも"スパイ小説"の名に相応しい内容です。また、第一次大戦中の作品
ということもあり、当時の反連合国(ドイツ等)を敵視した描写となっており、
プロパガンダ要素が色濃く出ています。

一部、主人公が突然一喜一憂する不自然な描写や、暗号解読・ピンチに陥った
際等の若干ご都合主義的な描写は散見するものの、エキゾチックな情景が頭に
浮かんできそうなトルコ潜伏時の場面、筆者自身が第一次大戦中、新聞特派員
であった経験が活かされた表現も垣間見えたり等、全編通してリアリズムに
富んだ描写により、ぐいぐいと引き込まれます。

作家以外にも多彩な経歴をもつ筆者ならではの豊かな経験・知識が滲み出て
おり、1世紀近く前に発表されたにも関わらず、今も尚色褪せることのない
大人も楽しめる"痛快スパイ小説"の古典的名作です。
緑のマント (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:緑のマント (創元推理文庫)より
4488121020

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