キル・ショー



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初公開日(参考)2024年05月
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長編小説

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キル・ショー (海外文庫)

2024年05月02日 キル・ショー (海外文庫)

「衝撃」に次ぐ「衝撃」。驚異の新人登場! 4月の朝、突然失踪した16歳の少女。 サラに何が起こったのか? 26人の事件関係者の「証言」から浮かびあがる 10年前に全米を揺るがした事件の「真実」とは?  アメリカ東部の田舎町フレデリックで、16歳の女子高生サラ・パーセルが失踪した。 手がかりゼロ、目撃者ゼロ。家族の同意のもと、大手テレビ・ネットワークによってその事件をリアルタイムで報道する連続リアリティ番組が制作され、全米は不安と熱狂の渦に叩きこまれる。いくつもの悲劇とスキャンダルを引き起こした番組の放送から10年。26人の事件関係者の証言から浮かびあがる謎に包まれた事件の真相とは? 特異な叙述形式と意想外の展開。才気煥発の「実録犯罪」ミステリーをご堪能あれ! 大量の伏線が緊張感と疾走感を支え、独特の声とユニークな視点を持つ鋭く描写されたキャラクターたちが物語に立体感と真実味を加味する。アメリカのトゥルー・クライムに対する執着についての痛烈な社会批評を包含した、魅力的なフィクション。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

キル・ショーの総合評価:8.00/10点レビュー 4件。Bランク


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No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

凝った構成だが、読みやすくて面白い!

テレビ脚本家出身の著者によるミステリー・デビュー作。女子高校生失踪事件をめぐるテレビ業界と地元の大騒動を関係者のインタビューだけで構成した、意欲的なサスペンス・ミステリーである。
2013年にメリーランド州の小さな町で発生し、全米を沸騰させた16歳の女子高校生失踪事件の真相は何か。10年後、作者(ダニエル・スウェレン=ベッカー)は事件関係者26人の証言を集めて事件の全体像を明らかにしようとするというのが、物語の構成。全編、短いインタビューを並べて行くことで、徐々に事件の様相が変化し、事件報道に熱狂する当時の世相の狂気を炙り出すのに成功している。
暴力と恐怖が主題の犯罪実話ものは昔からアメリカでは人気ジャンルだが、活字文化からテレビ、ネットの社会になって、その人気と影響力は高まる一方である。それは人間の本性に基づいたものではあるが、このままで良いのかという作者の問題提起は重要だ。しかし、それを抜きにしてサスペンス・ミステリーとしてのレベルが高く、一級品のエンタメ作品である。登場人物が多く、しかも人物表が無いのだがストーリーを追うのに何の問題もない。
予備知識なく、素直にストーリーを追うことをオススメする。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.3:
(4pt)

モキュメンタリーミステリの佳作

ポピーのためにできること、トゥルークライムストーリーと同様、最近流行りのモキュメンタリー形式のミステリです。

この2作と比べると仕掛けは単純ですがその分強力に引っ張っていって飽きさせません。(ポピーは飽きました)

感情移入できないというレビューもありますが、私はそんなことなく、気楽に楽しめて振り回される良いエンタメだと思いました。
キル・ショー (海外文庫)Amazon書評・レビュー:キル・ショー (海外文庫)より
4594095720
No.2:
(5pt)

最高でした(Kill Show)

ある田舎町で16歳の少女サラが失踪する。
そこに目を付けたリアリティショーが、事件をリアルタイムのエンターテイメントにしようと介入したことから事件は全米を巻き込む狂騒的な悲劇となる。
関係者の証言を基に事件を掘り下げ、悲劇でもなんでも消費していくエンターテイメントに一石を投じる一作。

個人的には、最高でした。
まず、完全に100%当事者の証言のみによって構成されているストーリー。
風景や背景などの描写は一切ない。
短い行数でテンポよく進んでいくので読みやすいし、没頭できます。

また当事者が多彩で、色々な角度から話が切り取られている点も面白い。
中盤でほぼオチが明かされるのだが、では後半で、どんな内容が残っているのか?と疑問を持ちながら読み進むことになるが、後半も前半に負けず劣らず濃密で面白い。

まさにエンターテイメント小説と言ってよい内容でした。
隠れた名作的な本書で、是非ミステリー好きには手に取って頂きたい良書。
お勧めです。
キル・ショー (海外文庫)Amazon書評・レビュー:キル・ショー (海外文庫)より
4594095720
No.1:
(3pt)

「犯罪実話がエンターティメント化した時代」

2013年、メリーランド州、フレデリックに住む十六歳の少女、サラ・パーセルが突然失踪します。
 その事件を大手テレビ・ネットワークがリアルタイムで報道する連続リアリティ番組を制作。その進捗に熱狂する全米の視聴者たち。その番組が引き起こした騒動、スキャンダル、悲劇を作者(ダニエル・スウェレン=ベッカー)が二十六人の事件関係者に取材し、その事件の真相を解き明かしたドキュメンタリーが本書であるという<体>で書かれたスリラーです。結構、紛らわしい。当初、実際にあった事件をカポーティの「冷血」のように書き起こした物語なのかと思ったぐらいですから、そもそも私は作者の詐術に引っ掛かっています(笑)
 サラの家族、フレデリック警察、郡地方検事、サラの友人たち、高校関係者、ネットワーク・プロデューサーとその製作サイドのスタッフ、巻き込まれていく陰謀論グループ、メディア、社会学教授と作家のインタビューに事件関係者が答え、細かく切り出されたシーンが次第に積み上がっていくことによって欠落していた時系列が繋がり、事件のリアリティが確立していくプロセスとその手腕は見事だと思います。ページを捲らせる熱量が凄まじく、あっという間に読み終えることは間違いありません。それほどまでに読者は<犯罪実話>を求めているものなのでしょう。スリラーである以上、ネタバレが厳禁ですので、詳細を書き記すことはできません(笑)。
 「犯罪実話がエンターティメント化した時代」(p.315)を極めた物語を描いたこの”ジェット・コースター・ノベル”は確かに面白かった。しかし、なぜか私は好きにはなれなかった。理由は?そもそもの根幹をなすべき<男と女>の関係性の陳腐さに付き合いきれなかったということができるでしょう。
 まあ、面白ければ、そんなことどうでもいいんじゃない?
 □「キル・ショー “Kill Show”」(ダニエル・スウェレン=ベッカー 扶桑社BOOKSミステリー) 2024/5/7。
キル・ショー (海外文庫)Amazon書評・レビュー:キル・ショー (海外文庫)より
4594095720



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