キル・ショー
- 女子高生 (151)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点8.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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テレビ脚本家出身の著者によるミステリー・デビュー作。女子高校生失踪事件をめぐるテレビ業界と地元の大騒動を関係者のインタビューだけで構成した、意欲的なサスペンス・ミステリーである。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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ポピーのためにできること、トゥルークライムストーリーと同様、最近流行りのモキュメンタリー形式のミステリです。 この2作と比べると仕掛けは単純ですがその分強力に引っ張っていって飽きさせません。(ポピーは飽きました) 感情移入できないというレビューもありますが、私はそんなことなく、気楽に楽しめて振り回される良いエンタメだと思いました。 | ||||
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ある田舎町で16歳の少女サラが失踪する。 そこに目を付けたリアリティショーが、事件をリアルタイムのエンターテイメントにしようと介入したことから事件は全米を巻き込む狂騒的な悲劇となる。 関係者の証言を基に事件を掘り下げ、悲劇でもなんでも消費していくエンターテイメントに一石を投じる一作。 個人的には、最高でした。 まず、完全に100%当事者の証言のみによって構成されているストーリー。 風景や背景などの描写は一切ない。 短い行数でテンポよく進んでいくので読みやすいし、没頭できます。 また当事者が多彩で、色々な角度から話が切り取られている点も面白い。 中盤でほぼオチが明かされるのだが、では後半で、どんな内容が残っているのか?と疑問を持ちながら読み進むことになるが、後半も前半に負けず劣らず濃密で面白い。 まさにエンターテイメント小説と言ってよい内容でした。 隠れた名作的な本書で、是非ミステリー好きには手に取って頂きたい良書。 お勧めです。 | ||||
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2013年、メリーランド州、フレデリックに住む十六歳の少女、サラ・パーセルが突然失踪します。 その事件を大手テレビ・ネットワークがリアルタイムで報道する連続リアリティ番組を制作。その進捗に熱狂する全米の視聴者たち。その番組が引き起こした騒動、スキャンダル、悲劇を作者(ダニエル・スウェレン=ベッカー)が二十六人の事件関係者に取材し、その事件の真相を解き明かしたドキュメンタリーが本書であるという<体>で書かれたスリラーです。結構、紛らわしい。当初、実際にあった事件をカポーティの「冷血」のように書き起こした物語なのかと思ったぐらいですから、そもそも私は作者の詐術に引っ掛かっています(笑) サラの家族、フレデリック警察、郡地方検事、サラの友人たち、高校関係者、ネットワーク・プロデューサーとその製作サイドのスタッフ、巻き込まれていく陰謀論グループ、メディア、社会学教授と作家のインタビューに事件関係者が答え、細かく切り出されたシーンが次第に積み上がっていくことによって欠落していた時系列が繋がり、事件のリアリティが確立していくプロセスとその手腕は見事だと思います。ページを捲らせる熱量が凄まじく、あっという間に読み終えることは間違いありません。それほどまでに読者は<犯罪実話>を求めているものなのでしょう。スリラーである以上、ネタバレが厳禁ですので、詳細を書き記すことはできません(笑)。 「犯罪実話がエンターティメント化した時代」(p.315)を極めた物語を描いたこの”ジェット・コースター・ノベル”は確かに面白かった。しかし、なぜか私は好きにはなれなかった。理由は?そもそもの根幹をなすべき<男と女>の関係性の陳腐さに付き合いきれなかったということができるでしょう。 まあ、面白ければ、そんなことどうでもいいんじゃない? □「キル・ショー “Kill Show”」(ダニエル・スウェレン=ベッカー 扶桑社BOOKSミステリー) 2024/5/7。 | ||||
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