モルグの女
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死体置き場(モルグ)が小説の舞台で、ここにおいてあった金髪美女の死体が短い時間のあいだに盗まれてしまう。自分の情婦だと争う2人のギャング、妹だという百万長者の息子、それに私立探偵がからまって皆で死体を追いかけ回す。 昭和25年の終戦直後に江戸川乱歩がこの作品を紹介し、モルグの裸女の描写や美女のベッドにもぐりこむ探偵の行動など、おもに扇情的な興味で読まれたらしい。ミステリ評論家の荻昌孝は、それだけではなく「本格物としての構成も立派」とほめている。盗まれた死体の身元、殺人犯人は誰かという謎がいっしょに追及されていくうちに、最後のドンデン返しまで一気に引きづられる。 | ||||
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自殺した女、アリス・ロスの死体がモルグ(死体公示所)から盗まれた。その代わりにモルグの番人が殺されその死体が収容されていた。たまたま現場にいた私立探偵のクレインは警察から容疑者とみなされるが仲間の探偵二人とともに真相解明に奔走する。 アリス・ロスの自殺記事を見た富豪のコートランド家ではそれが失踪した娘、キャサリンかもしれないと心配し長男のチャンスが調査に乗り出してくる。また、ギャングの親分、マイク・パレットもそれが失踪した妻、ヴェローナ・ヴィンセントかもしれないと考えクレインに死体をどこに隠したと迫って来る。さらにヴェローナの浮気相手だったもう一人のギャングの親分、フランキー・フレンチもクレインに白状させようとして暴力をふるってくる。ギャングとの争い、ダンスホールの手入れといった騒動が続く中でクレインはアリス・ロスは自殺ではなく殺された事を確信するが、さらに第2の殺人が起こる… 訳者が解説で述べているように本書ではハードボイルド風のアクションやユーモアと謎解きミステリが融合しているが個人的には映像化を意識したようなわざとらしさが感じられて読み進めるのに抵抗があった。後半の1/3からはサスペンスも高まりグイグイ引き込まれ最後に明らかになる真相も意表をつくもので謎解きミステリとしては満足できたが事件の全体像や犯人の動機や心理などはやや無理がある。ハードボイルドといっても全体に軽薄なコメディ風であり人物描写も現実感や深みに欠けるように思う。 | ||||
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