記憶のための殺人



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初公開日(参考)1995年06月
分類

長編小説

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記憶のための殺人 (ロマン・ノワールシリーズ)

1995年06月30日 記憶のための殺人 (ロマン・ノワールシリーズ)

1961年10月17日、パリでは大規模なアルジェリア人デモが繰り広げられていた。高校教師のロジェ・ティロは、身重の妻が待つわが家まであと一歩のところで、デモに遭遇する。歩道にたたずみ、機動隊とデモ隊が烈しくぶつかりあう光景を茫然と見つめる彼の背後に一人の男が近づく。機動隊の制服を着たその男は、ロジェの頭を押え込むと、右のこめかみにブローニング自動拳銃の銃口をあて引き金を引いた。20年後、ロジェ・ティロの息子ベルナールが恋人とともにフランス西南部の町トゥールーズを訪れ、公文書館を出た直後、何者かに射殺される。父と子の不可解な死を結ぶ手がかりは何か。事件の捜査に着手した辣腕の刑事カダンは、フランス現代史の闇に葬られていたある驚くべき事実に直面する…。(「BOOK」データベースより)




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No.1:
(3pt)

フランス史の汚点を暴くネオ・ポラール

1961年、パリ市中で起きたアルジェリア人によるデモを警官隊が武装して襲撃、大量の死傷者が出た歴史的事件の最中、デモとは無関係の一介の高校教師が射殺されますが、真相は闇に葬られます。20年後、その息子が図書館で歴史関係の書物を閲覧し退出したあと、尾行していた何者かに射殺されます。刑事カダンはこの事件の背景をさかのぼり、戦争が生み出した首犯者とフランス史の汚点に迫っていきます・・・
 ミステリの体裁はとっているものの、テーマは犯人を暴くことではなく、殺人事件の捜査を通して、表ざたにできない戦中の暗い歴史を読者に知らしめることが主眼と読めます。ミステリとしては、2代にわたる射殺被害者であるとか、彼らが共通に追い求めていた歴史上の真実とは何か、など、劇的に膨らまそうと思えばもっとドラマティックにできたはずの題材を、短編ドキュメンタリー風にあっさり語り進めていくあたり、ぶ厚い大作に慣れた読者にはいまひとつ物足りなく感じられましょう。このあたり、ページ制限があったらしい当時のフランス出版界の事情によるものかとも思われますが、半ルポルタージュと割り切って読めばあまり気になりません。逆に、怖そう、暗そうというロマン・ノワールのイメージを覆すほどに、この作品にはユーモアがあり、雰囲気は明るいのです。
 そういえば、かつて読んだJ・P・マンシェット(『狼が来た、城へ逃げろ』)にしても、アルベール・シモナン(『現金に手を出すな』)にしても、A・D・G(『病める巨犬たちの夜』)にしても、血なまぐさい抗争や事件を扱いながら、ラテン人らしい陽気さが共通して感じられるのです。
 エンターテインメントとしては荒削りではあるものの、ストレートなテーマ開示により、印象深い作品に仕上がっていると言えましょう。
記憶のための殺人 (ロマン・ノワールシリーズ)Amazon書評・レビュー:記憶のための殺人 (ロマン・ノワールシリーズ)より
4794206232



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