チューインガムとスパゲッティ
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ボストンの名家に育ち、将来を嘱望される若き法律家サイラス・A・ウィリアム・リーコックは、世界巡回研修の仕上げにイタリアに立ち寄り、ヴェローナ市警察のロメオ・タルキニーニ警視のもとで実践捜査に参加することになります。 何より秩序と能率を重んじるリーコックが、享楽的な典型的イタリア人警視の一挙手一投足にやきもきしたり、気が狂いそうになったり爆発したり。しかしロメオ警視は「すべての犯罪の根源は愛であり、解決もまた愛による」と、ヴェローナ式捜査法で堂々と受けて立ちます。 滞在が長くなるにつれリーコックがイタリアを理解し始めるのと対照的に、父親とともに彼を連れ戻しにくる富豪の娘で婚約者ヴァレリー・ピアスンがこの小説の真の悪役。その頑迷さはイタリアひいては古いヨーロッパ的価値観をすべて否定する。リーコックやヴァレリーのアメリカ至上主義、能率第一主義、拝金主義をときにはソフトに、ときには仮借なく揶揄するロメオ警視やヴェローナの庶民たちの言動に、私もつい腹を抱えて笑いながら快哉を叫ぶのです。 ヴァレリーの剣幕にたじたじとなった父ピアスン氏の台詞、「サイラス、わかってほしいのだが、わしがヴァレリーを育てて25年になる・・・いまや他の男にその役を代わってもらいたいのだよ」はこの愛すべきやんちゃ富豪の心情吐露場面で、これまた笑えます。 事件の解決とそれに続くリーコックとイタリア娘との初恋の行方は、笑いと希望と感動のうちに幕を閉じるのでした。めでたしめでたし! ちなみに、以前現代教養文庫で出ていた「キャンティとコカ・コーラ」はこの後日談で、リーコック家に嫁入り後の娘を尋ねたロメオ警視のが厳格なピューリタン一族にからだひとつ愛ひとつで立ち向かうアメリカ遠征の話です。 | ||||
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