盗まれた死角



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    初公開日(参考)1990年09月
    分類

    長編小説

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    盗まれた死角 (Tokuma novels)

    1990年09月30日 盗まれた死角 (Tokuma novels)

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    No.1:
    (3pt)

    個性作家が踏んだ二の足

    美術館の庭で死体が発見される。首が切断され頭部が持ち去られており、代わりに石膏像の頭が置かれていた。
    第一発見者は電話帳から最寄りの名探偵事務所に通報。
    それを受けた凡堂名探偵事務所の面々が調査に乗り出すが、解決できない内にもう一体の死体が。
    今度は両腕が切り取られ持ち去られており、代わりに石膏像の腕が置かれていたのだった。

    事件は地味で小粒ですので、捻くれた作品をお望みの方、アッと言わされたい方にはお勧めできません。

    しかしそんなことよりも、警察組織が存在せず、司法局と、その下請けとしての無数の名探偵たちがいる、
    という独特の世界設定が面白い。
    鑑識にあたることは司法局の担当ですが、他の捜査は名探偵の手にゆだねられているのです。

    この設定があるからこそ実現できたのが、凡堂のキャラ。
    というのもこの凡堂氏、名探偵としての優れた能力を持ちながらも、構える事務所は事務員含め部下三人。
    言わば零細企業の社長さんなのです。

    そういう立場なりの苦労をしてきたからこうなったのだろう、という特異なキャラが光ります。
    事件について閃きを得たのに「確証がない」と言って明言を避けるのは明らかに天才型名探偵のソレですが、
    ホームレスのリンちゃんという人物が仲間の死体を見て「人はあんな風にして死ぬんだね」
    とショックを受けているのに対し「生きていればお腹がすくんですよ」とたぬきうどんを奢るという、
    人情派刑事のようなふるまいも出来るのです。
    天才なのに人情を理解できる。
    印象に残る、不思議な名探偵でした。

    事件は小粒と書きましたが、作者のあとがきによれば
    「こういう設定なら大掛かりなトリックを扱う犯罪や、『怪人』というものをリアリティをもって書けるかもしれない」
    という考えがあり、そのささやかな試みとして今作を書いたとのこと。
    「大トリック」や「怪人」というキャッチーなアイディアを持ちながらそこに一足飛びに行かず、
    こんな地味な小説で二の足を踏むのは損だと思うのですが…
    盗まれた死角 (Tokuma novels)Amazon書評・レビュー:盗まれた死角 (Tokuma novels)より
    4191543725



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