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No.5
天空の蜂
東野圭吾
天空の蜂の感想
No.4
99%の誘拐
岡嶋二人
99%の誘拐の感想
No.3
水車館の殺人
綾辻行人
水車館の殺人の感想
No.2
OUT
桐野夏生
OUTの感想
No.1
孤島パズル
有栖川有栖
孤島パズルの感想
この作品が書かれたのは今から10年以上前です。
作品中で、「軽水炉の建屋のプール内の使用済燃料が弱点だ」と指摘されています。
東野氏は理系出身とはいえ、専門分野という訳ではないでしょう。
大量の取材、調査に基づいての執筆だったと思いますが、だとしたら、有識者の間でその弱点は、10年以上も前から既知の事実として存在していた事になります。
福島はその弱点をモロに突かれた事になりますが、東野氏の先見の明というより、弱点を弱点のまま改善できていなかったという事に驚きました。
今後も「100%の安全」を期待するのは難しいのだろうと感じました。
また、あれ程の切迫した状況に陥っても、「原発を停止する」と判断できない政府の対応から、原発に頼らざるを得ない現状そして原発の必要性を思い知らされた感じです。
安全性を主張する(せざるを得ない?)政府、煽るマスコミ、反対するごく一部の国民、そして無関心な大多数の国民。
皆それぞれ無責任な部分はあるとは言え、この中に「悪人」はいないと思う。
今作のテロリストにしても悪人だとは思えない。
問題があるとしたら、他人事のように思っている「無関心な大多数の国民」だとは思う。
私もその中にカテゴライズされるが、じゃあどうすればいいのかが分からない。
「搭乗券を買った覚えはないかもしれないが、日本国民は原発という飛行機にもう乗ってしまっている」
全くその通りだと思うが、どの立場の人間の主張もある意味正しく1つの正解を見い出す事ができない。
色々考えさせられた作品です。