人間たちの話

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人間たちの話の評価:

3.96/5点 レビュー 23件。 B ランク

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平均点3.96pt

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全24件 21〜24 2/2ページ
No.4
(5pt)

宇宙ラーメン屋【青星】ばんざい

叙事詩風な「冬の時代」、ドタバタギャグ調「宇宙ラーメン重油味」「No Reaction」、思索的な「たのしい超監視茶会」「人間たちの話」、シュールな「記念日」と、いずれの短編もテイストは違うが、理論物理学に裏付けられた堅固な世界観に基づいている。
 生命とは何か、人間とは何かと、哲学的に概念そのものを問い直している。したがって、宇宙人の身体は炭素系化合物ではないし、透明人間は一方的に物理現象を受容するだけだったりする。
 一番惚れたのはラーメン青星の存在だな。今や海外に進出し、出自の中国を超えて【日本料理】と称されるようになったラーメンが、とうとう宇宙にまで進出したのだ。これはラーメン史上初の快挙である。
人間たちの話 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 人間たちの話 (ハヤカワ文庫JA)より
B085TB617F
No.3
(4pt)

これぞ、“SF飯”!

“消化管があるやつは全員客!”
“太陽系では珍しい
系外人対応の飲食店!”
“対応生物数が無駄に多い!”
“銀河標準語が流暢!”
帯に記された惹句に惹かれ
『宇宙ラーメン重油味』
を一読。
故郷の星を遠く離れ、お腹を空かせて訪れる
お客様たちの奇々怪々なスガタは言うに及ばず
その舌(⁉)と胃袋(⁉)を満足させるべく駆使される
究極の調理法とは・・・。
これぞ、正しく“SF飯”!
と言うほかない。
外食産業版“宇宙船ビーグル号”!
ぜひとも連作して欲しい。
『冬の時代』
『たのしい超監視社会』
『人間たちの話』
『記念日』
『No Reaction』
どれを取っても、
ニンゲンという生き物のどうしようもなさと、
そこはかとない可笑しみ、哀しさが横溢する好短編ぞろい。
あらゐけいいちセンセイの表紙イラストも
作品ごとのフンイキをウマくとらえてますね。
ここ数年ばかり
ほとんど“モーニング”には目を通してないけれど
『CITY』今度読んでみようと思います。
人間たちの話 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 人間たちの話 (ハヤカワ文庫JA)より
B085TB617F
No.2
(4pt)

No Reactionが面白い

「No Reaction」が面白かったですね。自称透明人間の視点で複数の人間の事が語られるのですが、この透明人間意外とつぶしが効かないらしく、帰る家を忘れたり自分では扉を開いたり本を読んだりすることが出来ません。よって情報収集が受動的なのですが、そんな視点でもよく人の事を観察できていると思えて実にユーモラスです。
 「一九八四年」のパロディとも言え、ある意味で非常に面倒くさい世の中を描く「たのしい超監視社会」も面白いですよ。
人間たちの話 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 人間たちの話 (ハヤカワ文庫JA)より
B085TB617F
No.1
(4pt)

賢くもあり,愚かでもある人間たちの話

※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります

なぜ雪と氷の世界なのか,なぜ部屋に巨大な岩石が現れ,奇妙な事象が起こるのか,
その舞台や設定『なぜ』ではなく,そのときに人間は何を考え,どう生きるのかなど,
地球から火星,冥王星のさらに外まで,様々なシチュエーションでの人間たちの話です.

そのシチュエーション自体も興味深く,残念ながら理解できない点もありましたが,
不条理や不可解,ユーモアなど幅広く,「面白いことを考える」と素直に関心します.
このほか,あらゐけいいちさんのカバー絵と,どこか懐かしさを覚える帯も印象的です.

宇宙のどこかの生き物を考えるのは楽しいし,近くの大事な人を思うのもうれしい.
また,見知らぬ場所を意気揚々と目指し,かと思えば,劇薬に侵され自由を見失いと,
賢くもあり,愚かでもある人間たちの様子を,じわじわと味わえる,そんな一冊でした.
人間たちの話 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 人間たちの話 (ハヤカワ文庫JA)より
B085TB617F