海と山に囲まれた、猫がたくさんいる町で、今日も誰かが恋をしている。

「これからずっと、死ぬために生きるつもりなの?」 高校二年の祈里は、体調が優れず病院に行くと、あと数年しか生きられない病気だと分かる。

いつもいい子を演じてしまい、そんな自分を好きになれないさくら。

「千鶴のことが好きだよ」。夏休み直前、海で花火をした日に、高2の千鶴は律に告白される。

退屈な毎日に息苦しさを抱える高一の凛月。ある夜の帰り道、血を流しながら倒れている男子に遭遇する。

朝が怖かった私のもとに、太陽みたいな人が現れた――。

高二の春、片想いをしていた翔琉に告白をされた紗菜。

かけがえのない「7日間」にこめられた、5つの恋の物語。

転校生の彼と出会い、諦めがちだった性格が変わっていく女の子（『ラストメッセージ』望月くらげ）、「月がきれい」と呟き、付き合うことになったふたり（『十六夜の月が見ていた』犬上義彦）、毎日記憶を失ってしまう彼女に真っすぐ向き合う男の子（『こぼれた君の涙をラムネ

僕の人生は無色透明だった。日野真織と出会うまでは―。

1年に4回しか目覚めない難病少女に恋をした――。

家にも学校にも居場所がない内気な高校生・悠花。日々の楽しみは恋愛小説を読むことだけ。

君の世界が静けさに包まれても、僕はこの想いを君に届けたいー。事故で夢を失い、最低限の交流のみで高校生活を送っていた優成。