(短編集)

夢のなか 慶次郎縁側日記



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夢のなか―慶次郎縁側日記 (新潮文庫)

2009年09月29日 夢のなか―慶次郎縁側日記 (新潮文庫)

女に食わせてもらう甲斐性なしと笑われるあの人も、私にはいつだって優しい。たとえ夢のなかでさえも……。職に就かない優男を針仕事で支える娘にも、良縁話を笑顔で断る縹緻よしにも、胸に秘めた思いがある。失くした恋の哀しみが、思わぬ悪事に人を走らすこともある。理詰めじゃ解けぬ江戸の男女の心のもつれを、隠居を楽しむ慶次郎が慈愛で解きほぐす、哀歓溢れる八篇。(「BOOK」データベースより)




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No.1:
(5pt)

このシリーズは短編がいい

長編だと、慶次郎たちが出てこない時間が長くなり、ちょっと寂しい。でも短編だと、最後にちらりと出てくるだけで満足できる。
仮に慶次郎たちがいなくても、一本の小説として読んだときに非常にレベルの高い話ばかりなのだけど。
それでも慶次郎が凄かったり、左七とのやり取りで笑ったり、吉次が時々いじらしかったり。
吉次はこの本でも相変わらず蝮で、人に触れたくて仕方がないのに背を向けている、という捻くれ者。もうこの捻くれ具合、何とかならんのか。何とかなったら吉次じゃないんだろうけど、彼には幸せになってもらいたいのですよ。刺されたり野垂れ死にってのだけは、ものすごーくありそうだけど、勘弁。読んでる最中、ずっとイメージは奥田瑛二。本来のイメージとは違うんだけど、どうしても彼。
嫌な奴のくせして、慶次郎には微妙に頭が上がらなかったり、珍しく可愛い子のために働いても報われなかったり。
誰かあいつの嫁になってやれよ! まじで!
というわけで、どれも外れのない話ばかり。
慶次郎は相変わらず、ずっと、背中に重い物を背負っているようだ。だからこその、森口慶次郎なのかもしれない。
夢のなか―慶次郎縁側日記 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:夢のなか―慶次郎縁側日記 (新潮文庫)より
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