風の月光館 新・秘聞 七幻想探偵譚
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光陰矢の如し。時人を追慕せず、昔日の明治。「風の月光館」に収められた7編は約30ページの短編で 時代は明治44年10月~45年6月上旬まで。どれも不思議で奇妙な味のある物語。時代は明治、ガチガチの ハードSFや大規模などんでん返しは似合わず、この位のゆるさ加減がちょうど良い。しかも時代背景など は何も説明せずストレートに明治の舞台を描写している。それでも十分場景は伝わるし確かに光や風は肌 にまとい懐かしい匂いがする。 浪を始めとする天狗倶楽部の面々、龍岳や時子及びその兄黒岩四郎たち、彼らの人間関係が何だか大家 族のように感じられる。核家族が進んだ現代からみるとなんとも羨ましい。 ①骨:浅草の演芸館で見てきた見世物「猿人アダム」は本物の猿人だという。タイムマシンを発明した 親戚が遠い過去から連れて来たのだそうだ。ところが、観客がピストルで殺してしまった。学者 に依頼しこの猿人を解剖するがとんでもないことが分かった・・・ ②恩:友人の母親が肺病になった。山伏が言うには猫の肉を食わせるといいとの事。時を同じくして時 子のもとに可愛い子猫が迷い込んでくる。しかも猫鍋料理を時子が作ることになった。さてどう する・・・。 ③福:春浪は博文館を退社。お伽倶楽部会員の娘が突然行方不明に。家族や環境には何の問題はないと いう。おまけに切手なしの手紙が届く。幸せに暮らしているから探さないでと。娘は琵琶が好き だそう。ある夜、メンバー4人が全く同じ夢を見たという。その夢の内容とは。 ④奇:浅草を中心に仕事している掏摸(スリ)が、財布を取ろうとした瞬間、指が折られたり切断され るという事件が多発した。 などなど面白い作品が続く。 長編「惜別の祝宴」は読みごたえがあった。明治時代への惜別とともに、乱舞する宴はこれから始まるで あろう新時代への期待と希望であったと思う。「奇」に関係ある事件もちょっと顔を出すところがサービ ス.。 | ||||
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高校生の頃、図書館で借りて読んだ作品です。人によっては好みは色々でお好きでない方もいらっしゃるかもしれませんが、私は何やら不思議な雰囲気の作品で作家さんの使う言葉使いもすんなり入ってきて何度となく読んでいた様に思います。数年前にふと思い出し購入したく調べた際は既に絶版で中古ものの金額も高く諦めました。今回はご縁があったのかな?と嬉しく思います。北見隆さんの絵も好みでした。 | ||||
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