サラスの旅
登録されているタグ
0.00pt
0.00pt
4.50pt
0pt
-
↑現実的
0.00pt
0.00pt
←非ミステリ
0.00pt
ミステリ→
0.00pt
↓幻想的
- このページのURL
あらすじ
ロンドンの児童養護施設で育った、14歳の少女ホリー。里親になじめず、学校にも居場所を見つけられずに、いつか故郷のアイルランドにもどって、母親と再会する日を夢見ていた。ある日、ホリーは引き出しの隅にしまわれた、ブロンドのウィッグを見つける。ウィッグをつけると、鏡の中の自分はぐっと大人びて、最高にクールでゴージャスな女の子ーーサラスに変わっていた。里親のもとを飛び出し、アイルランドめざしてヒッチハイクの旅に出たホリー/サラス。いくつもの出会いをかさね、記憶のかけらをたどりながら、旅の終わりにたどりつくのは、夢に見たあこがれの地? それとも……?前作『ボグ・チャイルド』で、イギリス児童文学の最高峰カーネギー賞を受賞──シヴォーン・ダウドの描く、ロードノベルの感動作!(「BOOK」データベースより)
評判
サラスの旅の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 - ランク
サラスの旅の総合評価:
9.00/10点 レビュー 2件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 2件あります。
Amazon書評・レビューを見る
14歳の少女、ホリーはロンドンの児童養護施設から里親に引き取られるが、里親宅にもなじめず、学校にも居場所を見つけられず、故郷のアイルランドで母親と一緒に暮らす日々を夢見ている。ある日、里親宅で金髪のウィグを見つけたホリーは、17歳のイカレタ(イカシタ)悪女、「サラス(Solace)」に変身し、里親宅を家出し、ヒッチハイクでアイルランドに渡る計画を実行に移す。道中、様々な出会いを経ながら、ホリー(=サラス)に、少しずつ忘れ去っていた過去の記憶が蘇ってくる…。
ある意味典型的なロード・ノベルであり、ビルドゥング・ストーリーでもある。過去の辛い記憶と長年の児童養護施設暮らしから、ホリーは気難しく、大人を信用しない、扱いのやっかいな少女になってしまっているが、ヒッチハイクでの様々な人々との出会いを通じて、少しずつ人への信頼を取り戻していく。同時に、現実の厳しさ、過酷さをも知ることになる。
「サラス(Solace)」は、悲しみなどへの慰め、慰安を意味し、原題のSolace Of The Roadは、ホリー(=サラス)が、旅の途上、人々の好意から慰めを得ていたことも掛けているように思えるが、ラスト、ホリーは、それまで抱いていた幻のような希望(慰め)の中に生きることと決別し、現実に向き合っていくであろうことも示唆される。
ダウドのホリーや児童養護施設の子供たちに向ける視線はあくまで優しく、決して高みから見下ろすところはない。もっとも、それは、児童作家やファンタジー作家に最低限必要な資質なのかもしれないが。
解説に拠れば、ダウドは、この本を書くために関係者に取材したことなどがきっかけで、子供の権利擁護や、教育の機会に恵まれない子供たちへの支援に力を尽くし、トラストまで設立したらしい。その早すぎる死が惜しまれたのも当然か。