密林の夢



    ※タグの編集はログイン後行えます

    【この小説が収録されている参考書籍】
    密林の夢
    (違う表紙に投票したい場合もこちらから)

    オスダメ平均点

    0.00pt (10max) / 0件

    0.00pt (10max) / 0件

    Amazon平均点

    5.00pt ( 5max) / 2件

    みんなの オススメpt
      自由に投票してください!!
    0pt
    サイト内ランク []-
    ミステリ成分 []
      この作品はミステリ?
      自由に投票してください!!

    0.00pt

    0.00pt

    0.00pt

    0.00pt

    ←非ミステリ

    ミステリ→

    ↑現実的

    ↓幻想的

    初公開日(参考)2014年09月
    分類

    長編小説

    閲覧回数436回
    お気に入りにされた回数0
    読書済みに登録された回数0

    ■このページのURL

    ■報告関係
    ※気になる点がありましたらお知らせください。

    密林の夢

    2014年09月10日 密林の夢

    製薬会社の研究員マリーナ・シンは、ブラジルへの出張を命じられる。生殖医療に革命を起こすとされる新薬の開発状況を確かめ、また、現地で病に倒れた同僚の死の詳細を知るためだ。気が進まないながらブラジルのマナウスに飛んだマリーナは、アマゾンの奥地にある極秘研究施設に赴く。そして、昔の指導教授スウェンソン博士との再会をきっかけに、熱気と謎に満ちた密林のなかで、過去の挫折や後悔と向き合うことになるが―『ベル・カント』のオレンジ賞受賞作家による、驚異と希望の物語。(「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点0.00pt

    密林の夢の総合評価:10.00/10点レビュー 2件。-ランク


    ■スポンサードリンク


    サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

    新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

    現在レビューがありません


    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
    未読の方はご注意ください

    No.2:
    (5pt)

    STATE OF WONDER !!

    亡くなった人、失踪した人の真相を探り当てるというのは特に新しくもないよくある話です。
    でもこの物語に強烈な彩りを与えているのはスウェンソン博士でありイースターであり、何より部族、動植物、昆虫、菌類などアマゾンの大自然そのものです。まさしく STATE OF WONDER !!
    密林の夢Amazon書評・レビュー:密林の夢より
    4152094796
    No.1:
    (5pt)

    女性研究者が密林で見つけたものは

    タイトル通りにアマゾンのジャングルが舞台である。アメリカの製薬会社の研究員マリーナ・シンは、ある日、突然に上司からアマゾン行きを命じられる。ジャングルの奥深くで進められている新薬の開発状況を探るために派遣されていた同僚のアンダースの死の知らせが届いたからだ。その研究開発施設では、スウェンソン女史のリーダーシップの下で高齢女性の妊娠・出産を可能にする新薬の研究開発を行っていることになっている。マリーナはアンダーソンの死の真相と新薬開発状況の調査のためにアマゾンに飛ぶ。アマゾンの入り口、マナウスに着くとスウェソン女史と接点がある夫妻が彼女を足止めするような行動に出るのだった。

    ミステリアスな導入で始まるが、物語はなかなか進まない。スウェンソン女史の正体は、新薬開発の実際の進捗は、そしてアンダーソンの死の真相は…。謎は次第に色濃くなっていく。しかし、ミステリー仕立てではあっても作者のねらいはそこにはない。アマゾンの奥地に来てマリーナはこれまでの自分に向き合うようになる。アメリカでの自分の生活を客観的に見られるようになる。亡くなったインド人の父に会いに何度もカルカッタを訪ねたこと。そこで父は別の家族と暮らしていたのだ。研修医時代に帝王切開手術の失敗から医師の道をあきらめて病理研究者に転向したこと。スウェソン女史が手術時の指導教官であった。破たんした若い日の結婚生活。恋人であり上司であるジョンのこと。アマゾンの熱帯の荒々しい気候や自然の中に身を置いて原住民に接することでマリーナは裸の自分を見つめ、人生の挫折と再生、葛藤と希望、後悔と逡巡について思いを巡らせる。この主人公の心の旅路こそ作者の伝えたかった核心であろうと、私は理解した。

    登場人物はそれぞれに魅力的に描かれている。アンダーソンとその夫人のカレン、ノンフィクション・ライターのバーバラ、上司のジョン、そして原住民の少年たち。とりわけスウェンソン女史の存在感は、主人公であるマリーナ以上に大きかった。読み応えのある小説には必ず魅力的な人物が登場するのだ。こうした心惹かれる人物を多く登場させて、アマゾンの熱気を感じるリアリティにあふれた壮大な虚構の物語を創りだしたアン・パチェットの筆力には感服した。本作品は2011年の全米の多くの文学賞で1位に選ばれたベストセラー小説「State of Wonder」の待望の邦訳である。日本でも広く読まれることを私は願っている。海外小説でなくては味わえない読書の喜びが本作品から得られるに違いない。
    密林の夢Amazon書評・レビュー:密林の夢より
    4152094796



    その他、Amazon書評・レビューが 2件あります。
    Amazon書評・レビューを見る     


    スポンサードリンク