すりかわった女
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ジブチ(ペルシャ湾の小国)の島から一族でパリへ向かった一行は、オルリー空港での着陸時の飛行機事故で、当主ルウーは廃人同様に、その一人娘シモーヌは死に、シモーヌと一緒に育てられたマリレーヌとその夫フィリップは九死に一生を得る。パリには知り合いがいないのを当て込んで、フィリップはマリレーヌに シモーヌに成り代わって先が長くなさそうなルウーの遺産を相続するよう強要する。マリレーヌはいやいやながら従うが、シモーヌになりすますべく取り寄せた抄本に結婚の履歴があることを知って驚愕する。廃人同様のルウーがときどき記憶を取り戻したり、シモーヌの隠し夫ローランの正体を巡るフィリップとの板挟み、幼少のマリレーヌをかわいがってくれたオルガおばさんにマリレーヌだよと打ち明けたくても打ち明けられないジレンマに苛まれ、マリレーヌは精神的に追い詰められていく。 最初は小心で内向きで地味な女として登場したマリレーヌにほとんど共感できなかったが、徐々に明らかになる彼女の素直さ、常にフェアでありたいと願うまっとうさ、意外な行動力に好感が芽生え。特に、富豪ルウーの妹でありながら捨て猫らと一緒に貧困生活を送るオルガおばさんに対して冷淡だったシモーヌとして接しなくてはならない場面の切なさを共有するのは辛かった。。。 終幕、八方ふさがりのマリレーヌが最後にとった行動で、ローランとオルガそれぞれが蒙った運命の対照的な激変は、作者チームがまいど描く悲喜劇の中でも最も皮肉なものかもしれません。 | ||||
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