懸賞首の男
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登場人物達はそれぞれに個性があり、魅力的です。 文章はテンポ良く、時にはユーモアと洒落を混ぜつつ、とても読みやすいです。 ただ肝心のストーリーが薄っぺらく、いかにもアメリカ人が好きそうな大味なんですよね。 スパイ・アクション小説と言うには諜報活動や心理戦が殆どなく、アクションはお定まりで緊張感に欠けます。 色々と詰め込みすぎて長い割に、「どこかで見たことある」ような展開が次々と繰り広げられ、驚きは少ない。 読後の第一印象は「消化不良」という一言に尽きます。 しかし著者バトルズの底知れぬ才能は感じさせます。 これがデビュー作ですし、まだまだ進化していくでしょう。 シリーズ二作目、三作目も、機会があれば読んでみたいです。 | ||||
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アメリカ・サスペンス小説の新鋭ブレット・バトルズが、<掃除屋−クリーナー−>という新たなプロフェッショナルを生み出した。<掃除屋>とは、スパイ活動における種々の事件(諜報機関同士の極秘会談、諜報工作活動、拉致、殺人など)の現場から秘密が漏れぬよう、あらゆる証拠・痕跡を消し去り、そんな事件はまったく起こらなかったことにする仕事。それも、生きている人間の始末など手を血で濡らすことのないドライ・クリーナーだ。 本書はフリーランスでそんな仕事を生業にするジョナサン・クィンが初登場する’07年発表のバトルズの長編デビュー作である。’08年度、PWA(アメリカ私立探偵作家クラブ)が主催するシェイマス賞の最優秀新人賞とアメリカのミステリー専門季刊誌≪デッドリー・プレジャー≫が主催するバリー賞の最優秀サスペンス賞にノミネートされた。訳出は“ボストンの鬼才”デニス・レヘインによるハードボイルド、<探偵パトリック&アンジー>シリーズの翻訳で知られる鎌田三平。 ハワイ・マウイ島で休暇を過ごしたクィンは、お得意様である米政府系の秘密情報機関≪オフィス≫から依頼され、寒風吹き荒ぶ1月のコロラド州デンバー郊外の貸別荘で起きた火災現場に赴く。焼死した男が事故なのか殺人なのか調査することが任務だった。ところが正体不明の“敵”に狙われ、追っ手を振り切るために助手のネイトと共にアメリカを脱出、ベトナムのホー・チ・ミン、ドイツのベルリンへと移動することになる。“敵”の正体と意図を探るうちに、民族浄化を企むセルビア人工作員の生物兵器テロという恐ろしい陰謀を知ることになる。彼はネイトと、旧友のシングルマザー・オーランドと共にそれを阻止するために深手を負いながらベルリンの地で命を懸けて闘う。 深刻な事態に陥りながらもユーモアの効いた軽妙な語り口、緻密なプロットと息もつかせぬ危機また危機の連続、スピード感溢れるストーリー展開は新人離れしている。意表をつく結末も用意されており、本書は注目に値する<掃除屋>という新たなスパイ・アクションの新機軸である。 | ||||
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作者の処女作でもあり、最近のランダムハウス作品に当たりがないんで、購入前に 米国amazonのレビューをチェック。平均で☆4だが、☆5を付けている人が30名もおり、 中には<007みたい。主人公は女性にやさしく、アクションあり、スリルあり...>と絶賛する 人もおり、購入決定! 読み出して、さっそくの疑問発生。ファーナム・ハウスの放火殺人犯(単独)は 奪った車で空港まで逃走するんだが、では、どうやって雪の降り積もる現場まで行ったのか? 主人公は丹念に雪の上の足跡は気にするんだが、犯人の移動手段についてはまったく 無頓着なのは何故? (本書を読む前にミレニアム3を読んだんで、その完成度の高さに、つい比較して しまいました。) それから120Pぐらいまで、弟子がウザイ。主人公の言うことは聞かないし、犯人を見張っているはずが、 一度は殴り倒され、一度は拉致人質になるは、完全に 足手まとい。殺されかけての逃避行先で、さっそく女性にアタック。主人公が完全なプロ なだけに、何でこんな弟子とったんだ? 主人公はまさに007バリの活躍なんだが、同じ場所に3度潜入して一度もつかまらない、 のは警備が間抜けすぎないか。相棒の女性オーランドだが、韓国系アメリカ人、身長150cm そこそこで、テロリストを殴り倒し、マシンガンをぶっ放し、PCに精通となると、なんだかミレニアムの主人公リスベット似ている。 最後のテロの黒幕の正体も、意外ではありましたが、その動機にはちょっと女々しさ を感じます。 と、色々つっこむところは有るんですが、中盤辺り 話がドイツに移ってからは、 テンポがぐっと上がり、上記のわだかまりを忘れてもいいか、という気にさせて くれました。クィンはなかなかのナイスガイです。 ちなみに第二作The Received は米国amazonで平均☆4.5と本作を上回る評価が 与えられており(ただ、投稿数は減っています。)期待が持てそうです。 私自身の評価は☆3.5-4.0の間です。平均よりは上ですが、4 までは、と 行ったところです。いまなら第二作が出れば躊躇なく購入すると思います。 暑い夏のひと時、頭を空白にしたいときには好適ではないでしょうか? (暗号名ゴースト、とかフォールトラインよりは上です。) ただし、早めに出してくれないと、第一作の内容を忘れてしまうかもしれません。 | ||||
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