すべてを赦し、ただ一度、憎んだ 人々は彼女をこう呼んだ。時に蔑み、時に畏れながら、あれは「竜の姫」と。

クリムヒルト――王国史から名を消した、暗愚の女王。

ふたりぼっち、安住の星を探し求めて宇宙旅行。 「次こそ住める星だといいな」 馬車が銀河を駆けている。

「神の力」を手に入れ、王の中の王となって――優しい兄様はいなくなった。 これは、もう一つの復讐譚。

あなたを守るためならば私は“正しい罪”を犯す。私たちは、どこで間違ったのだろう。