E・S・ガードナーへの手紙
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Susan Kandelの『I Dreamed I Married Perry Mason』(2004年)の翻訳。 ペリー・メイスンの産みの親であるE・S・ガードナーの伝記を執筆中という女性が主人公。ガードナーの弁護士/冤罪調査にまつわる件を追っていくうちに、事件に巻き込まれて、というストーリーだ。 ガードナー/メイスンに関する蘊蓄やパロディがあちこちに入っているのは楽しい。 ミステリとしては、可もなし不可もなしといったところか。 | ||||
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アメリカ・ロサンゼルスに生まれ美術評論家として活躍した後、本書を筆頭とするシリーズで女流ミステリー作家として開花したカンデル女史の話題の出世作です。またもやミステリー界に魅力的なヒロインが誕生しました。シシー・カルーソー39歳、バツイチで21歳の娘がひとりいて、ヴィンテージファッション・マニア、グルメな美食家で近頃メタボで腰回りが気懸かりです。彼女の本業はミステリ作家専門の伝記執筆者で、今回は有名な弁護士ペリー・メイスン・シリーズの生みの親E・S・ガードナー氏をテーマに取り組んでいます。ガードナーは作家業の前に現実の弁護士としても活躍していて、シシーは調査している弁護士資料の中に妻殺しの罪で今も投獄されている男の、無実を主張する手紙を見つける。興味を抱いたシシーは40年前に遡る事件の再調査に乗り出し、関係者に接触する内に新たな殺人事件に遭遇してしまう。シシーは私生活ではひとり娘アニーの離婚騒ぎの心配もあって気が重い毎日ですが、それでも美食にファッションにのめり込むと身も心も没頭し気合が入りまくる幸せな性格です。楽天的な性格で、本書でも軽いノリで随所にひとりボケとひとり突っ込みを披露してくれます。周りの友人達も大らかな人が多く、子だくさんでバツ幾つかのラエル婦人が暮らす家に大勢の元夫と今の妻達を招いてパーティーを開く場面は壮観です。シシーの肝心の推理はピント外れなのですが、身の危険に襲われながら事件を解決に導きます。厳しくも優しくもなれるシシーは人間心理の綾について勉強して行き、娘の心配も温かい人情芝居で幕を閉じ、冴えない刑事の元夫とも縒りを戻せそうなオマケもついて、元気一杯のシシーの今後に期待度大です。作家の知られざるエピソードの数々や興味深い土地の観光案内も書き込まれたサービス精神満点の本シリーズは、これからもきっと多くの読者を満足させてくれるでしょう。 | ||||
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