沙漠の古都
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国枝史郎と言えば、伝奇文学ではその人ありの存在だが、現在では殆ど顧みられる事はない忘れられた作家である。しかしながら、その流麗な筆使いと癖になるほどの誇張表現、そしてまとまりが無く、膨大な登場人物が突如消え失せ、寧ろそんな奴いたか?と、読者をズッコケさせ、伏線の回収など何処吹く風の最高の作家である。何しろ三大長編と言われる内に二作即ち『神州纐纈城』『蔦葛木曽桟』は両方とも完結ではない。前作に至っては肝心な所で幕となって?後者は収集がつかなくなって突然大団円にぶっ飛ぶ。そんな最高にぶっ飛んだ作家の現代劇、それはまるで小栗の魔境物と山中峯太郎の『万国の王城』を掛け合わせたような物。現代劇と言う一方で言葉言葉が土井晩翠の詩のようであるから物凄い違和感。でも、何か良い。国枝史郎の作品は殆ど主要どころは読破した。何度も最後でずっこけたが、現代にこれだけの最高の大衆文学者はおるまい。だからこそ、同作家を始め橘外男や小栗虫太郎のような衒学と耽美に読者が陶酔するような作品を、この簡易文学の氾濫している現代の反対命題として定義すべきであると思うのだ。 | ||||
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消えた砂漠の民が残した秘宝を巡る冒険譚で、スペインの大探偵や復讐に燃える中国人青年、なぞのトルコ人美女などなど、入り乱れててんやわんやの大騒ぎです。 物語は停滞することなく、どんどん突き進みますが、話はかなり支離滅裂です。 気宇壮大な物語が破綻するさまをげらげらと楽しめる人でなければ、読み通すことは難しいかもしれません。 しかし、財宝の規模を「大陸が二つ三つ買えるぐらい」と形容する風呂敷の大きさに代表される本書の破天荒さは、小さくまとまった手堅い作品には無い魅力を与えてくれることも事実です。 | ||||
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消えた砂漠の民が残した秘宝を巡る冒険譚で、スペインの大探偵や復讐に燃える中国人青年、なぞのトルコ人美女などなど、入り乱れててんやわんやの大騒ぎです。 物語は停滞することなく、どんどん突き進みますが、話はかなり支離滅裂です。 気宇壮大な物語が破綻するさまをげらげらと楽しめる人でなければ、読み通すことは難しいかもしれません。 しかし、財宝の規模を「大陸が二つ三つ買えるぐらい」と形容する風呂敷の大きさに代表される本書の破天荒さは、小さくまとまった手堅い作品には無い魅力を与えてくれることも事実です。 | ||||
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