ホワイトチャペル連続殺人 代筆屋アビゲイル・オルコットの事件記録
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※軽いネタバレを含みます。 好きな作者だったのと、ヴィクトリア朝舞台に惹かれて購入しました。 「ホワイトチャペル連続殺人」「切り裂きジャック」とありますが、作中の殺人事件は切り裂きジャックとは無関係で、切り裂きジャック自体は当然出てこないですし少し触れられている程度なので切り裂きジャック事件に惹かれた方にはオススメしません。当然、ホワイトチャペル連続殺人事件は未解決事件で、犯人が特定されたのは近代の話なので切り裂きジャックの犯人を作中で特定してしまうのは問題ですが、しかしこれだけ匂わせておいて殆ど切り裂きジャックに触れない物語の進み方はあまり好みでは無かったです。 勿論「新たな被害者だ」と作中で推測されていたので触れていないわけでは無いのですが、犯人は別人で、更に言えばその犯人が属する組織自体もあやふやなまま終わってしまったので、全てが中途半端でした。深堀もされていませんし、その後も描かれていません。なので続き物なのかな、とも思ったのですが、シリーズにするほどの深い謎ではないですし、組織の目的や意図などにも触れているので一冊完結なのでしょう。 全体的に面白いとは言い難く、終始盛り上がりに欠け、時代背景も浅い印象を抱きました。治安の悪さや不衛生、貧困などは描かれていましたが、かなり脚色していましたので、英国好きやヴィクトリア朝舞台が好きな方が読むには向かないかもしれません。 何故主人公が常に全身真っ黒であるかも描かれていませんでしたし(ヴィクトリア朝では全身黒い服を着るのは喪服とされているので、装飾品(傘など)まで黒の漆黒だと相当目を引いたと思います)周囲のキャラクターは主人公の服装に一切の疑問を抱いていない様子でしたので、喩えるのなら江戸時代を舞台にした作品で主人公がフリルたっぷりの着物を着ているような違和感です。作者はゴシックロリィタ感覚で描いたのかもしれませんし、そもそも歴史書ではないので脚色は当たり前ですが、街の不衛生や職業はしっかり描いてるのにキャラクターの服装はアバウトなんだな、とマイナスな印象を抱いてしまったので、脚色する場所はもう少し選んでほしかった気持ちはあります。 アビゲイルとエドマンドの恋路に関してはもう想像できていたので特に何も思わなかったのですが、エドマンドのキャラクターにぶれがあったのと、恋愛要素もミステリ要素も薄かったのでなんだかすべてがあやふやです。前作の「彼女はジャンヌ・クーロン、伯爵家の降霊術師」はかなりキャラクターに癖がありましたしコミカルだったので楽しめましたが、本作はだいぶ退屈で記憶に残らない一冊でした。 | ||||
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