(短編集)
星ヶ丘高校料理部 偏差値68の目玉焼き
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 | 2018年05月15日 星ヶ丘高校料理部 偏差値68の目玉焼き (講談社文庫) 星ヶ丘高校料理部、いまは廃部寸前の部に友だちに誘われてうっかり入部した皐月。ある日、学外見学で訪れた、葡萄農園の野々村から不思議な話を聞く。第二次大戦最中、ワイン醸造も行っている野々村の醸造所から、一夜にしてワインが消えたのだという……!? 真相を解明するため、部員たちの美味しい謎解きが始まる! 目玉焼き、ケーキ、焼きそばにカレー、読んで楽しく、料理まで上手になる、最高の料理ミステリ小説集です。(「BOOK」データベースより) |
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星ヶ丘高校料理部 偏差値68の目玉焼きの総合評価:
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| 読み物として面白いのはもちろん、料理ネタが楽しかったです。 | ||||
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| 特定の分野，本作ではそれが料理であり，そこに小さな謎を交えて進められるという， クッキング小説（ルビは『ミステリ』）を謳う作品ですが，かなりの薄味となっており， 料理の豆知識や科学的考察は興味深いものの，人物や物語にまるで魅力が感じられません． 謎もあってないようなもので，解明されることで得られる気持ちの良さや驚きはなく， 多くを見抜く少年の聡明さも，生まれや両親など小出しにされる背景では根拠に乏しく， それらにしても，ありがちで取って付けたような『複雑な事情』で入り込んでいけません． 料理が苦手な少女を用意し，得意な彼との対比的なやり取りもあまり活きたとは言えず， 彼女が料理を通じて変わっていく様子はともかく，結局，彼の話なのか，彼女の話なのか， 最後まで焦点を掴めず，『偏差値68』というタイトルに苛立ちと寒々しさだけが残りました． | ||||
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