赤い酋長の身代金
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赤い酋長の身代金The Ransom of Red Chief・・・子供は強し(O) 警官と讃美歌The Cop and the Anthem・・・法の無慈悲(N) ビアホールとバラThe Rathskeller and the Rose・・・故郷は忘れられない(O) ありふれた話No Story・・・幼馴染の没落(知らなくてよい事2)(O) ピミエンタのパンケーキThe Pimienta Pancakes・・・どうぞご自由に(O) 五月の結婚The Marry Month of May・・・恋なら少々踏み倒せ(P) 「のぞみのものは」"What You Want"・・・貧乏人の自由(N) | ||||
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わずか四十八歳の若さで逝ったアメリカ文学界随一のショートストーリー作家オー・ヘンリーの作品を厳選して新訳で贈る傑作選集の最終第8巻です。作者の作品を読むといつも感心するのは登場人物達の期待の裏切られ方の絶妙さです。私には作者が人生とは何ひとつ思い通りに行かない物なんだよと教え諭しながら、それでもまんざら捨てたもんじゃないよと微笑んでいるように思われます。『赤い酋長の身代金』サムとビルの二人は田舎の名士のひとり息子を誘拐して身代金をせしめようと計画しチビスケを連れて来たまでは良かったのだが・・・・。彼らにとって信じられない災難その物の結末が待っています。『警官と賛美歌』公園で暮らすソーピーは冬が近づき快適な刑務所を「冬の別荘」にしようとあの手この手を使いますが一向に上手く行きません。あんなに望んだのに・・・・という何とも皮肉なラストです。『ビアホールとバラ』小さな村から出て来て成功した大女優に認められようと若手俳優志望の青年が田舎者に扮して芝居を打ちますが・・・・予期せぬ結果に呆然とします。『ありふれた話』記者見習いの私が消えた初恋の男性を探して都会へ来た娘に諦める様説得しますが・・・・最後にほろ苦い意外な真実がわかります。『ピエミンタのパンケーキ』料理人ジャドが自分と羊飼いと若い娘の間に起きたパンケーキにまつわる苦い思い出話を語ります。悔しいですが見事な騙しの手口です。『五月の結婚』五月の陽気の影響で資産家の老人が年下の家政婦と結婚しそうになり、ひとり娘が阻止しようとしますが・・・・予期せぬハプニングに苦笑いします。『「のぞみのものは」』金持ちの老人があり余るお金で善行を為そうと町に来ますが、都会に暮らす貧しい青年は騙しだと疑い信じません。確実でささやかな幸せに安らぎを感じる庶民の性を描きます。本書はほろ苦い人生の物語を優しいユーモアとペーソスで描く名手の傑作選集です。 | ||||
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