ニコチン・ウォーズ
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原作も素晴らしいです! 映画『サンキュー・フォー・スモーキング』を見て、原作を手に取りました。 映画はニックとその息子ジョーイの親子関係に焦点が当てられた知的コメディでしたが、原作はコメディというよりは、ミステリーの要素が非常に強い作品です。 映画ではニックが襲われ病院に入院した後はニックは英雄扱いでしたが、原作ではニックは狂言誘拐をたくらんだとみなされ、FBIに疑われる身となります。 途中でニックはこのでっち上げのような嫌疑が、自分の上司、BJが画策したものだと気づくのですが・・・ さて、その後ニックの取った行動と選択肢は驚くべきものです。 映画にも垣間見えた、数々のニヒルな笑いの要素は原作ではこれでもか!っというくらいに盛り込まれています。 (最後のニックのインタビューの場面は苦笑を禁じえません) とても10年前の作品とは思えない新しさです。 オススメの一冊! | ||||
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タイトルの「ニコチン・ウォーズ」とは訳者のオリジナルである。その意図は嫌煙派と擁護派の対決が主題にあるからと後書きにある。ところが読んでみるとたばこ業界の悪逆非道ぶりがとことん描かれており、邪を正に塗り替えるタバコロビイストや広告宣伝マンたちのおかしな奮闘ぶりを皮肉ったブラックコメディである。その意味では原題の「(禁煙ではなく)喫煙ありがとうございます」の方がウィットに富んでいて挑発的。 主人公はもちろん、登場人物たちが端役に至るまで実に魅力的である。多くは実在の人物をモデルにしていて、詳しい人ならニヤリとするに違いない。映画の宣伝に「知的論争エンターテインメント」とあるように、まさに会話の妙を楽しむ作品であり、ディベートの指南書の趣である。ラストは大団円と言っていいが、どうしてもタバコにしがみつきたい御仁にはお薦めできない本である。わざわざ気分を害する必要もないだろう。 | ||||
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映画化されるというので映画を見る前に原作を読みました。 映画では、タバコロビイストの広告部長のニックと 息子のジョーイの関係を重点的に描いていましたが 原作では、あくまでニックのロビイストとしての 活躍+彼の昇進を妬む上司の関係などと、 タバコは銃よりも危険と言われる米国社会の現状を ブラックユーモアを交えて描き出しています。 元々は、副大統領のスピーチ原稿を書いていた原作者、 文のヒネりも面白いこと請け合いです。 | ||||
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喫煙を巡る賛成派、反対派の攻防を実に面白おかしく描いて見せてくれます。 主人公のニックは、敏腕のタバコ業界のロビイストで、TVの対談などでも反対派の相手をものの見事にやっつけてしまいます。更には、映画のシーンの中での喫煙シーンを増やそうとしたりします。 そんな時、反対派に拉致されニコチン・パッドを体中に貼られて、死ぬ直前まで行きます。この事件に対するFBIの動きのおかしさが、後半のミステリー部分への伏線になっています。 映画「サンキュウー・スモーキング」で、このミステリー部分を排除した監督の意図は良く解りませんが、非常に映画的な部分だと思ったのですが・・・。 ニックが、ラストのインタビューに答えて、自分の技は「柔術」だと言っています。確かに、彼の弁舌は、相手の勢いを利用したものであり、事件の中でどうにもならないほど追い詰められた時、彼の採った解決策もそれに通じるものがあります。「柔よく剛を制す」です。 この手法は、現実の世界でもいろいろ使えそうです。 | ||||
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タバコ業界のスポークスマンである主人公と、嫌煙活動家との論戦がまずは見せ場。その後は主人公が何者かの陰謀に巻き込まれて…とミステリータッチでストーリーは進行します。 作中でのタバコをめぐる議論は、虚実取り混ぜたディベート・テクニックの応酬が、物語の流れとは別に読み応えがあって非常に興味深いです。その害と擁護、世論の流れや経済的な側面と感情的な糾弾。話せば話すほど泥沼化していくタバコ議論はどの国でも同じなようで。 ところで、某所で主人公の最後の行為を「主人公もやはりこうなった。これこそ社会の正義。我々の主張こそ正しいのだ」と述べている禁煙派らしき評者の文章を読みましたが、これにはちょっと同意しかねますね。禁煙と喫煙のどっちが正しいかではなく、自分の主張に都合の良いように事実を捻じ曲げて、相手をヒステリックに糾弾するような行為をこそ痛烈に風刺した結末だと思うのですが。まあ受け取り方は人それぞれですかね。 | ||||
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