人類博物館の死体
- 博物館 (17)
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フランス冒険小説大賞受賞作ということで期待したのだが、期待ハズレ。 パリの人類博物館で発見された謎のアジア人女性の死体。 あれよ、あれよという間に新聞記者のマルクが主人公に躍り出て、事件の真相を追いかける。 | ||||
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クローン技術をテーマに科学、技術面の情報を盛り込み、倫理面での問題を提起(しようと)する情報小説的な側面や、フランス・韓国をまたにかけ、さまざまな登場人物を出してスケール間を出そうとした面、物語を多視点で描き重層さをあたえようとした点など、短い作品ながら色々と盛り込もうとした野心的な作品だと思います。 しかし、いかんせん、筆力が追いついていないようです。ブツブツと切れる物語は、サスペンスやミステリーに欠け、面白みがありません。文章をコンパクトにまとめようとしているのだと思いますが、シンプルな文章は簡潔というよりも説明不足で説得力に欠けています。 せっかく語り手を複数出しても、伏線もこれといってなく、ばらばらのどたばた劇を見ている感じがします。 物語を語る能力がいささか他の名手に比べて劣るのか、中途半端に長いあらすじを読まされているようでした。 | ||||
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フランス・パリの病院で産婦人科部長を務める現役の医師ミリエズが64歳で初めて著したデビュー作でフランス冒険小説大賞受賞の話題作です。本書は2005年に実際に起こった韓国の獣医学者ファン・ウソク教授による「世界初のヒトクローンES細胞作製」事件をモデルにした物語で、小説では韓国の獣医師チャン・ウソクと名前を変えて顛末と真相を描き出し、事実に殺人事件という虚構を加味し現代の医学知識を学べて為になる情報ミステリーに仕立て上げています。 パリの人類博物館の発掘調査部長に面会を求めて訪ねて来たアジア人女性が射殺体で発見される。パリ警視庁のジャスマン警視は被害者が身に帯びていた手掛かりを基に事件の捜査を開始する。一方、警視の親友で新聞記者のマルクも事件を知って、密かに韓国へと飛び独自に調査に着手する。やがて彼は、被害者の女性ウンが韓国の学者によるES細胞作製に関係していた事実を掴み、深く事件の謎に肉薄して行く。 本書では、パリで本職のピエール・ジャスマン警視が慎重に捜査を進め、片や素人の新聞記者マルク・クールが韓国で大胆な策略を練って敵に探りを入れる、二人の対照的な性格が鮮やかに描き分けられていて面白いです。また、獣医師チャン・ウソクが捜査当局に次第に追い詰められて行く様子が焦りや怯えの心理と共に見事に描写されていて、ドキュメンタリー・タッチの迫真のドラマを読む楽しさが味わえます。事件は終盤に至ってミステリーの仕掛けで最後に意外などんでん返しが待ち構えていますが、この部分は決して悪くは無いのですがやや期待外れな面もあり、人によって評価が微妙に分かれる事でしょう。本書は全体で200数頁と短く小品の趣で、犯罪小説と科学的興味と推理の面がバランス良くまとまった佳品だと思います。尚、女性に大モテで陽気な性格のマルクの活躍が小気味良く、ロマンスの幸福感も伝わって爽やかな読後感に包まれるでしょう。 | ||||
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