記憶のための殺人
登録されているタグ
※以下のグループに登録されています。
0.00pt
0.00pt
3.00pt
0pt
-
↑現実的
0.00pt
0.00pt
←非ミステリ
0.00pt
ミステリ→
0.00pt
↓幻想的
- このページのURL
あらすじ
1961年10月17日、パリでは大規模なアルジェリア人デモが繰り広げられていた。高校教師のロジェ・ティロは、身重の妻が待つわが家まであと一歩のところで、デモに遭遇する。歩道にたたずみ、機動隊とデモ隊が烈しくぶつかりあう光景を茫然と見つめる彼の背後に一人の男が近づく。機動隊の制服を着たその男は、ロジェの頭を押え込むと、右のこめかみにブローニング自動拳銃の銃口をあて引き金を引いた。20年後、ロジェ・ティロの息子ベルナールが恋人とともにフランス西南部の町トゥールーズを訪れ、公文書館を出た直後、何者かに射殺される。父と子の不可解な死を結ぶ手がかりは何か。事件の捜査に着手した辣腕の刑事カダンは、フランス現代史の闇に葬られていたある驚くべき事実に直面する…。(「BOOK」データベースより)
外部リンク
※特設サイト・著者サイトなど
評判
記憶のための殺人の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 - ランク
記憶のための殺人の総合評価:
6.00/10点 レビュー 1件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 1件あります。
Amazon書評・レビューを見る
ミステリの体裁はとっているものの、テーマは犯人を暴くことではなく、殺人事件の捜査を通して、表ざたにできない戦中の暗い歴史を読者に知らしめることが主眼と読めます。ミステリとしては、2代にわたる射殺被害者であるとか、彼らが共通に追い求めていた歴史上の真実とは何か、など、劇的に膨らまそうと思えばもっとドラマティックにできたはずの題材を、短編ドキュメンタリー風にあっさり語り進めていくあたり、ぶ厚い大作に慣れた読者にはいまひとつ物足りなく感じられましょう。このあたり、ページ制限があったらしい当時のフランス出版界の事情によるものかとも思われますが、半ルポルタージュと割り切って読めばあまり気になりません。逆に、怖そう、暗そうというロマン・ノワールのイメージを覆すほどに、この作品にはユーモアがあり、雰囲気は明るいのです。
そういえば、かつて読んだJ・P・マンシェット(『狼が来た、城へ逃げろ』)にしても、アルベール・シモナン(『現金に手を出すな』)にしても、A・D・G(『病める巨犬たちの夜』)にしても、血なまぐさい抗争や事件を扱いながら、ラテン人らしい陽気さが共通して感じられるのです。
エンターテインメントとしては荒削りではあるものの、ストレートなテーマ開示により、印象深い作品に仕上がっていると言えましょう。