覗く。
- リーガル・サスペンス (52)
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一人称の語り手「おれ」とはもちろんこの作品の主人公、投資銀行勤務の高給取りにして、愛人レイチェルの夫である外科医殺しの容疑者マーティーで、ときおりゴシックで表記された箇所がその回想シーンであることは明白だ。叙述に淀みはなく、ストーリーの展開に破綻はない。しかし、どこか妙だ。読者に罠をしかけようとする「おれ」の、いや作者の悪意が感じられる。ゴシック表記のうちになにかが隠されている。あるいは、過剰に「真実」が語られている。──弁護士ポールは言う。「きみは十二分にインテリだから、刑事裁判の本質が真実の解明だなんて思っちゃいないはずだ」。マーティーは考える。なにが起こったかについて検察側と弁護側の双方が自説を展開し、その中間のどこかに真実が存在する。「"中間"というあいまいな領域。その"中間"とやらにある真実に、おれたちはやがて到達するのかもしれない」と。これらはいずれも「おれ」の、いや作者の目眩ましである。アクロバティックなリーガル・サスペンスとして甦った、現代的解釈のほどこされた「アクロイド殺し」。 | ||||
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