錆びた刃
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ダニーとエヴァンはシカゴのサウスサイドのスラムで育った幼な馴染み、二人は相棒として悪さを繰り返してきた。冷静なダニーが綿密な計画をたて度胸と腕力のあるエヴァンが実行するというコンビであったが、エヴァンは逆上すると見境なく暴力的になる性格であった。7年前に金を盗むつもりで質屋に押し入ったが、たまたま帰ってきた店主と女を逆上したエヴァンが拳銃で撃ってしまい、運よくダニーは逃れたがエヴァンは踏み込んできた警官に逮捕された。しかしエヴァンは公判でも共犯のダニーについては一切白状せず一人最重警備州刑務所送りとなった。 ダニーはその後、悪の世界に戻るなら別れるしかないと長年の女友達カレンに説得されて足を洗い今では建設会社でプロジェクトマネジャーとして現場を任せられ、イーストサイドにしゃれたマンションを借りてカレンとの当たり前の市民として穏やかな生活を楽しんでいた。ある日、エヴァンの刑期が短縮され町に戻ってきていると知らされる。 お話としては足を洗った男が昔の仲間から脅されてやむを得ず再び悪の道へという、いわば日本の小説でもいくらでも見つかるようなテーマなのですが、日本の最近の若手男性作家に比べるとプロット立ても人物造形もしっかりしています。 本作が実質デビュー作ながらアメリカのベストセラーランキングでも上位に入っており、早くもボストンを書かせるならレヘイン、ワシントンならペレケーノス、シカゴならセイキーだと一級の賛辞もでているほどです。一方ではまだプロットだてがご都合主義だとかエンディングが甘いという辛口批評もあります。やはりこうしたしっかりした鑑賞眼に晒され堪えることで作者の技量が磨かれていくのでしょう。それに比べると日本では名の売れた作家や批評家が出版社からの依頼とはいえ出来栄えの悪い作品にとんでもない賛辞を与えているのを見聞きすると、本好きとしてはやりきれない気持ちになります。 | ||||
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