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No.1
聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた
井上真偽
聖女の毒杯 その可能性はすでに考えたの感想
”考えられる犯行仮説をすべて挙げていき、それらを逐一しらみつぶしに排除していけば――その終点に、否定しきれない可能性(真実)が残る”
というのがコンセプトであろうし、このように書けばカッコよい印象を持たれるだろう(という思惑が透けて見える)。しかし、その印象を作品に昇華させる力量に欠けていた。
400頁弱を費やして、魅力的でもなんでもない幼稚な仮説と、その重箱の隅をつつくようなどうでもいい反証が羅列されていく。勿論、ドキドキもワクワクもしない。時間泥棒と呼ぶべき犯罪行為……。
まだお若い方だと思いますので、研鑽を積まれて、いつか傑作が書けるように頑張ってください。